価値観のズレ。安倍首相いわくヤジは「議場の華」|ヤジは国民の侮辱につながる
2015/07/20
セクハラヤジ問題が起きた事で日本の議会の悪しき風習でもある「ヤジ」は必要なのか?不要なのか?という内容の記事が配信されていたので今回はそのことについて書きます。
記事中では安倍首相がこのように主張したと書かれています。
「ヤジにもいろいろありまして、これは議場の華とも言われる場合もありますし、正直、私も若いころはけっこうヤジった方でございます」
とこんな風にヤジを美化していますが、国民の反応を見れば一部の政治家だけが勝手に「ヤジは良いもの」と主張しているのは一目瞭然です。
ヤジは妨害行為であり、正当化するなど言語道断
「良いヤジは潤滑油になる」とも書かれていますが、良いヤジって一体何なのでしょうか?そもそもヤジとは「他人の言動に、大声で非難やひやかしの言葉を浴びせかける」ことを指します。良い要素なんて存在しません。あるとすれば発言を妨害することでヤジを飛ばした側が利を得ることくらいでしょうか。これが潤滑油とでも言うのでしょうか・・・?むしろ熱湯をぶっかけるような行為です。
そもそも「ヤジは必要か?」などと議論していること自体が常識が無いのです。
今回のセクハラヤジ問題もデリケートな議題であるにもかかわらず性差別的な卑劣なヤジで妨害され、そのうえ傷を負ったわけです。即刻禁止してルールを破れば処罰するべきです。
人の意見を聞くときは黙って聞くのが常識です。子供でも分かります。人が発言しているときにヤジを飛ばせば叱られますし、一般企業の会議で同じことをやれば懲戒処分になりますよ。
ヤジを飛ばすことは国民の侮辱につながる
もちろん海外ではヤジが「良いもの」なんて風習は一切ありません。興味深い一文を引用します。
米大統領は連邦議会で演説をしますが、日本の国会と違って、議員はヤジを飛ばしません。むしろ熱烈な拍手をし、最後はスタンディングオベーションです。これは国民に選ばれた代表にヤジを飛ばすと、国民を侮辱したことになるからです
これには「なるほどな」と思いました。
相手が誰であれヤジを飛ばすことは議員を選んだ国民を侮辱することになるんですね。安倍首相にこの一文を読ませたいものです。これでも正当化するなら国民のことなど考えていないということでしょう。