戦後70年が経つのに未だに敗戦が受け入れられない右翼たち
昨年8月で戦後70年が経ったわけですが、どういうわけだか保守や右翼は日本の敗戦を未だに受け入れられない人が多いようです。
- GHQ(連合国)が作った憲法なんて不要だ!
- 日本は仕方なく戦ったから悪くない!
- 中国や韓国に文句を言われる筋合いはない!
こんな声をよく耳にするように色々と不満があるようです。
もちろん、こういった声も相手が一方的に言ってきたのであれば正当な主張です。
しかし、日本は敗戦したわけです。
敗戦国は責任を負わなければならない
戦争とは外交ではどうにもならない事を武力で解決する事です。つまり、敗戦した日本には諸々の要求を受け止める責任があるのです。
GHQが作った憲法も日本が敗戦して戦争の責任を取る為に、国民の命の安全を確保する為に先人が受け入れたわけです。受け入れてなければ間違いなく日本は滅ぼされていたはずです。
また、戦争は全ての国が止むを得なく始めるものです。だからこそ、敗戦国が責任を取る必要があるのです。つまり、そういう理由で「日本は悪くない」というのは責任放棄でしかありません。
そして、戦争の戦略上、日本は中国やアジア各国を植民地支配し韓国を併合しました。そして、彼らに苦労を強いたわけです。もし、日本が戦争に勝っていれば中国や韓国に「文句を言うな」と言うことも出来るかも知れませんが、敗戦した以上そういった責任も取らなくてはならないのです。人を殺して「賠償したので、はい解決」とはならないのです。
責任を負い続けることが戦争への抑止力になる
もし、これを
「戦後70年経ったので全てリセットしましょう」
ということになったら、どうなると思いますか?
10年、20年も経てば戦争で犯した罪の意識を忘れていくことでしょう(恐ろしいことに最近の若い世代は日本が戦争をしたことすら知らない人が多いようです)。そうなれば日本は再び戦争を始めてしまう可能性があるわけです。
だから、再び戦争を始めない為にも敗戦した責任は追い続けなければならないのです。それが戦争への抑止力になります。
保守・右翼の人達は「外国への戦争抑止」ばかり主張しますが、日本が戦争を始めないという保証はどこにも無いのです。なぜなら、過去の大戦は日本が始めたわけですから。