地下アイドル冨田真由さん刺傷事件。「警察の対応は問題なかったのか」は検証するまでもなく黒
東京都小金井市の雑居ビルで、地下アイドルとして活動している冨田真由さんが刃物で滅多刺しにされ重体になった事件。岩埼友宏容疑者は冨田さんのファンで「プレゼントを送り返され腹が立って刺した」とのことです。
「警察は対応に問題がなかったか調査する。」と言っていますが、調査するまでもなく対応に問題があったことは経緯を見れば明らかです。
あまりにずさん過ぎる警察の対応
出典:産経新聞
上記経緯を見ると分かりますが、冨田さんは事件前から警察に相談しています。
この時点で、警察は冨田さんと岩埼容疑者のやり取りは確認しているはずです。
勿論この時点では殺傷行為を行うかどうかは分かりません。しかし、二人のやり取りを見れば要注意人物であるとマークするのは当然だと思います。
事件前日には岩埼容疑者は「殺人なんてのは~アリキタリナ愚行」とブログに投稿。これはもう、どう考えても殺人をほのめかす発言ですよね。しかも過去のやり取りから標的も判明しているわけです。
これは殺人予告と等しい内容といっても過言ではありません。
つまり、事件前日には殺人予告をした罪で岩埼容疑者の逮捕は可能だったんですよね。たとえ逮捕しなくとも厳重な監視下に置き、冨田さんの安全を確保することは可能なはずです。
というように、素人目線で見ても対応に問題があったことは明らかなんですよね。それを「問題がなかったか調査する」といって逃げるのは「ふざけるな!」の一言です。
明らかな過失、不正を認めない権力者たち
警察そして舛添氏や甘利氏といった政治家たちは、客観的見て問題があったことは明らかでも自らの失態を認めようとしませんよね。そして、お決まりの「調査する」「第三者に頼む」といったセリフで逃げる、こういう茶番はホント無意味でしかありません。
そして、こういった人たちは税金によって生計を立てているんですよね。警察も政治家も末端で働いている人は「大変だな」と思いますが、権力を持つ人ほど不誠実だったり、不正に手を染める人が多いように感じます。大きな権力を持つと”支配者”的な感情が芽生えてくるのでしょうか。
いずれにしろ権力者の横暴を正すには国民が抗議することが大切です。
ネット民のモラルも捜査妨害になる
しかし、全ての責任が警察にあったとは思いません。
というのもネットには同様の誹謗中傷があまりに多すぎるんですよね。
流石に、今回の事件のように個人を特定するようなものは少ないですが、似たような書き込みで埋め尽くされていれば捜査は困難になります。
もしかしたら警察は
「ネットでよく見かける中傷と同じなのでは?」
と思って、捜査の手を抜いていたのかもしれません。
しかし、被害者が直接警察に相談するのは深刻な状態であると認識すべきなんですよね。だから、これは明らかに警察の判断ミスです。
そして、ネット中傷や差別をしている人らは、本来救える人たちを間接的に殺している可能性があることを自覚すべきです(毎度犯罪者を「在日認定」をして韓国人にヘイトスピーチをしている人は特に。)。こういう人達は捜査妨害の罪で逮捕するなり、罰則を設けるなりすべきだと思います。