トランプは「意外と良い人」という考えが危険な理由
トランプ氏当選後メディアの主張が変化してきています。
以前まではトランプ氏の差別発言や女性蔑視発言を集中的に取り上げてきましたが、今になって「トランプ氏は本当は良い人である」という様な報道が増えてきています。
選挙前のトランプ氏に関する報道は明らかに偏向報道だったと言えるでしょう。しかし、だからと言って「トランプ氏は良い人」という風潮を作り上げるのは非常に危険だと思うんですよね。
テロリストや犯罪者にも良い部分はある
なぜトランプ氏の事を「良い人」だと報道するのが危険なのかと言うと、「良い人」というのはその人の一面でしかないからです。
テロリストや犯罪者だって家族や友人にとっては「良い人」なんですよね。
よくニュースで耳にしたことがあると思います。「あんなに良い人が殺人事件を犯すなんて信じられない」という報道。つまり、犯罪者も普段は善人だったという事なんですよね。しかし、何かをきっかけに一線を越えてしまった、そういう事なんです。
つまり、100の内99が良い部分であっても、たった1つの悪い部分が致命的になる場合だってあるわけです。誰からも尊敬される人であっても殺人を犯せばその時点で全ての信用を失うわけですよね。
差別行為や女性蔑視は致命的
トランプ氏がただの暴言を吐く程度であれば、他の良い部分で帳消しに出来たでしょう。
しかし、差別や女性蔑視は致命的です。
差別は暴行や殺人に、女性蔑視はレイプに繋がります。トランプ氏自身がそれをやらなくても、彼の思想に共鳴した一部の過激派が実行に移すわけですから致命的なのです。
「悪いのはトランプではなく殺人やレイプをした人でしょ」と言う人もいるでしょうが通用しません。なぜなら大統領が差別や女性蔑視を容認すれば、そういった犯罪のハードルはグッと下がってしまうからです。
善行で悪行をカモフラージュする在日差別問題
「トランプ氏は意外と良い人」という報道でこれまでの差別や女性蔑視が中和される状況は、今の日本の在日差別にも共通します。
在日差別をする人たちは「我々は日本を愛している」「愛国者が在日から日本を守って何が悪い」など愛国(善行)を主張し、差別(悪行)を正当化するわけです。
当然、愛国心があるからといって差別行為は許されません。「愛国無罪」なんてものは許されないのです。
追及を止めてはならない
トランプ氏の良い部分を報道するのは構いません。しかし、差別発言や女性蔑視発言については今後も風化させてはなりません。彼がそういう考えを改めるまでは追及すべきです。