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ユダヤ人大量惨殺ネタをやったラーメンズ・小林賢太郎は悪くない理由

   

東京五輪2020開会式の演出ディレクターを務める元『ラーメンズ』の小林賢太郎氏が、過去に『ユダヤ人大量惨殺ごっこ』と称してホロコーストをネタにしたことで解任されました。

がしかし、小林賢太郎氏は全く悪くはありません

今回はその理由を解説していきます。

『ユダヤ人大量惨殺ごっご』をやったラーメンズ・小林賢太郎は悪くない理由

早速、ユダヤ人大量惨殺ネタをやった小林賢太郎氏が悪くない理由をいくつかの項目に分けて解説していきます。

ユダヤ人大量虐殺を『否定』するコントだったから

まず、前提として問題となっているコントはユダヤ人大量虐殺を『否定』する内容なんです。

『やってはいけない事』というテーマのコントの中で、『ユダヤ人大量虐殺ごっこ』というフレーズがあっただけなんですよね。

何の脈絡もなく『ユダヤ人大量虐殺ごっこ』をやれば『肯定』していると受け取られてしまうかもしれませんが、『やってはいけない事』という前置きがあるので『否定』する内容になるわけです。

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また、「ホロコーストに触れる事自体がタブーだ!」という意見もありますが、本当にそうでしょうか?

私はそうは思いません。なぜなら前例があるからです。

かの有名なチャップリンも同様のネタをやって称賛されていた

ホロコーストをネタにした作品には前例があります。

誰もが知っているチャップリンもナチスを批判するコメディを演じているんですよね。『独裁者』という1960年の作品なんですが、いまでも語り継がれる名作です。

つまり、ホロコーストを批判・否定する内容であればコメディであってもタブーではないという事です。

不特定多数の目に入らないように配慮もされていた

もちろん、「意図はどうであれホロコーストをネタにすることは不快だ!」と考える人もいるでしょう。

当然の考えだと思います。

そのそも、こういうブラックジョークは差別・戦争・死などのタブーを皮肉るものなので、必ず誰かを不快にすることで成り立つものなんです。

小林賢太郎氏はそれを分かっているからこそ、VHS(ビデオテープ)という限られた人だけが見られるようにして不特定多数の目に入らないように配慮していたのです。

『切り取り』がそもそもの原因

今回の騒動がここまで大事になったのは『切り取り』が原因です。

先ほど説明した、前提となる『やってはいけない事』というコントテーマを無視して、『ユダヤ人大量虐殺ごっこ』というキャッチーなフレーズだけが切り取られて伝わってしまったんです。

前提が抜ければ真逆の意味で伝わってしまいます…。

騒動の張本人は政治家である中山泰秀 防衛副大臣

驚くことに、この騒動を大事にした張本人は現役の与党議員である中山泰秀 防衛副大臣です。

まずは一連のツイートをご覧ください。

↓一応スクリーンショットも載せておきます。

 

解説すると、こんな感じです。

  1. Tomoという保守・右翼派に支持されている匿名アカウントが、中山防衛副大臣に小林賢太郎氏のコントの存在を知らせる。
  2. 中山防衛副大臣が独断でユダヤ系団体に通報。
  3. ユダヤ系団体代表から「小林賢太郎はユダヤ人を侮辱した」とレッテルを貼られてしまう。

中山防衛副大臣がした通報内容は明らかになっていませんが、ユダヤ系団体代表者の返信で小林賢太郎氏が悪者扱いされているという事は、中山防衛副大臣が情報の一部を切り取って歪曲された内容を通報したことは明白でしょう。

チャップリンと小林賢太郎氏では芸風が違いますが、『ナチスやホロコーストを皮肉るコメディ』という点では同じなので、称賛はされないにしても悪者扱いされることは無いはずです。

これは政治家による国民への冤罪。中山泰秀 防衛副大臣は内容を訂正し謝罪すべき

ここまでご覧いただいた方はもう分っているかと思いますが、これは政治家による一国民への冤罪です。

中山防衛副大臣が『切り取り』で歪曲した情報をユダヤ系団体に通報しなければ、このような事態にはなっていないはずなんですよね。

そもそも、中山防衛副大臣はコントの全容を確認していないと考えられます。確認していればホロコーストを否定するコントであることは分かるわけですから、わざわざユダヤ系団体に通報する必要はありませんよね。

現実問題として、中山防衛副大臣の過失によって小林賢太郎氏がホロコーストを肯定する悪人だとレッテルが貼られてしまった事実があり、到底許される行為ではありません。

中山防衛副大臣は早急に内容を訂正し謝罪すべきです。

ツイッターの鵜呑みにして内容を精査せずに直接ユダヤ系団体に通報した罪は計り知れない…

小林賢太郎氏への冤罪行為とは別の問題もあります。

それは、一政治家が独断でユダヤ系団体に通報したことです。本来であれば政府や五輪組織委で内容を精査して結論を出すべき問題なんですよね。

今回、ツイッターの情報を鵜呑みにして歪曲された情報を、独断でユダヤ系団体に通報してしまったことで国益を大きく損ねる結果になりました。

それだけで済めばまだ良い方です。

ユダヤ系過激派がこの内容を真に受けてしまえば、最悪暴動やテロが起きてもおかしくないんですよね…。

センシティブな内容であるがゆえに謝罪に追い込まれる人達

今回の騒動は小林賢太郎氏には非は無いと思いますが、それでもセンシティブな内容である事実には変わらないので、公にされてしまった以上は謝罪せざるを得ない状況になってしまうわけです。

小林賢太郎氏本人だけではなく、元『ラーメンズ』の相方である片桐仁氏や組織委の橋本聖子会長が謝罪に追い込まれ、菅首相も「言語道断」と批判的な声明を出すことになりました。本当は悪くないのに謝罪や批判的な声明出さなければいけないというジレンマが起こります。

ブラックジョークはセンシティブな内容を扱う性質上、公にした時点で悪者になってしまいます。だからこそ、小林賢太郎氏はそれに配慮して限られた人だけが見られるようにしていたわけです。

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最大限の配慮をして一部の人だけに公開されていたブラックジョークをわざわざ掘り起こして、一部の情報を切り取り歪曲させ、見せてはいけない人たちに通報する行為は、誰にとってもマイナスにしかなりませんし、ブラックジョークという文化そのものを消し去ることになりかねない愚行です。

この責任、中山防衛副大臣はどう取るつもりなのでしょうか…。

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