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【リオ五輪無事閉幕】東京五輪では最悪のケースをシミュレーションすべき理由

   

無事リオ五輪が閉幕しました。
ホント無事に終わり良かったと思います。

 

会場の外では窃盗・強盗や銃撃戦等のトラブルがあったり、開幕前にはIS系テロリストが未遂で逮捕されるという事態にもなりましたが、幸いにも大きな犠牲が無かったことは良かったと思います。

しかし、次の夏季五輪は東京。

未然に防げたもののリオがISによるテロの標的になったのは事実です。東京五輪もISの標的になる可能性は十分に考えられるワケです。

私たちはその事を真剣に考えていかなくてはなりません。

2020東京五輪では最悪のケースを想定すべき理由

次期夏季五輪の開催地は東京です。高い期待がある一方で、大きな不安もあります。

個人的には東京五輪の開催は中止にした方が良いと考えますが、開催するのであれば最悪なケースを想定すべきだと思います。「東京五輪ではテロが起こる」という前提で行動すべきです。

これは車の運転と同じです。
車の運転は”最悪の事態”を想定しながら行ないます。

例えば「歩行者が急に飛び出してくる」という予測をしながら運転をするわけです。もし、轢いてしまえば人生終わりです。こういう最悪の事態を想定し、警戒して運転するからこそ安全が保たれるわけですよね。逆に「歩行者が飛び出してくることは無いだろう」と警戒を怠れば、取り返しのつかない事になってしまいます。

だからテロ対策もテロが起こる前提でやらなければならないのです。「どうせテロなんて起きない」と対策を手抜きすれば取り返しのつかない事態になりかねません。

東京五輪のテロ対策で日本は何をすべきか?

テロはいくら武装したところで防げるものではありません。なぜなら、テロは無防備な市民に紛れて実行されるからです。市民は武装していません。

ですから、テロ対策で重要なのは”テロの原因を作らない”ことなのです。

では、どういったことがテロの原因になるのか?という事になりますが、テロの根本は憎悪です。憎しみがテロを生み出すわけです。

つまり、憎しみを生み出すヘイトスピーチ・人種差別は徹底的に無くしていかなければならないですし、外交的にも特定の勢力に干渉し過ぎることも避けるべきだと思います(テロの標的になりやすい国と協調すれば日本も標的になる可能性は高まります)。

というように、国民や政治家の言動の一つ一つがテロの可能性を左右するわけですから、五輪に備え慎重に行動すべきです。

電車・地下鉄のセキュリティがザル過ぎる日本

個人的に一番不安なのが電車・地下鉄などの公共機関のセキュリティです。

東京は世界最大級の過密都市ですが、電車・地下鉄のセキュリティは全くされていません。爆発物などの危険物も持ち込み放題です。

平時の日本であればそこまで厳重である必要は無いかも知れませんが、五輪開催時は様々な人が紛れ込みます。いくら空港のセキュリティチェックで問題が無くても、入国さえ済ませてしまえば国内で爆発物を製造することは可能なわけです。ですから、セキュリティチェックの機会を増やし少しでもテロの可能性を減らすことが大切なわけです。

しかし、いくらセキュリティを厳重にしても街中でドカンとやられたら防ぎようがありませんが、それでも電車・地下鉄のセキュリティチェックはやるべきです。車内が密室である以上、逃げ場が無く、多くの犠牲を伴うからです。

最悪のケースを徹底議論すべき

安保法制が強行採決された時もそうでしたが、政府はメリットばかりを伝え、デメリットやリスクをほとんど語りません。抑止力を得る代わりに、アメリカの戦争を肩代わりしたり、テロに巻き込まれる可能性が高まるデメリット・リスクがあるのが安保法制なんです。

デメリット・リスクを隠せば「もしもの場合を政府は想定しているのだろうか…?」と国民は不安になるわけです。裏では政府がきちんとリスクに備えていれば良いですが、リスクを軽視していたとしたら最悪です。

ですから、東京五輪で起こりうる最悪のケースを公にし、国民を含め徹底議論し、全てのケースに備えるぐらいの心構えで準備を進めていく事が大切です。「お祭りムードに水を差してはいけない」と思って口を閉ざしてしまっては本末転倒です。平和の祭典はリスクを知り対策を講じることで作り上げられるのです。

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