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少年法不要論にチョット待った!大人の子供は異なる生き物です

   

少年法は不要だ!
廃止して大人と同じ罰を与えるべき!

こういう声、根強いですよね。

・・・

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11日、アニメオタクの間で人気のイラストレーターT-RAyこと岡村優希容疑者が高校2年生の女子を児童買春した容疑で逮捕されました。

2人は、無料通信アプリ「LINE」で連絡を取りあっていて、岡村容疑者が、「お金を渡すから」と持ちかけ、JR武蔵浦和駅前で待ち合わせをしていた。

岡村容疑者は、「LINEで彼女とトークしていて、性的欲求を抑えられなくなった」と容疑を認めている。

FNNより引用

これに対してタレントのフィフィさんはこのようにツイートしています。

「買ったほうが逮捕され、売ったは逮捕されないのは平等ではない」こういう主張だそうです。

言いたいことは分からないでもないですが…。

そもそもこの事件、少女は”売ってない”んですよね。岡村容疑者が一方的に「お金渡すから」と持ちかけたんです。

断れなかった少女に責任が無いとは言いませんが、未成熟で不安定な思春期の子供なら「はずみ」で問題行動を起こしてしまう事はいくらでもあります

つまり、岡村容疑者が誘わなければ少女が生涯で一度も売春に手を染めずに済んだかも知れないんですよね。無責任な大人の行動によって、未成熟で不安定な子供に、生涯消えることのない汚点を残してしまったわけです。

フィフィさんはニュースをよく読んでいないのかも知れませんが、少女の方から売春を持ちかけたならまだしも、今回の事件では少女は明らかな被害者と言えるでしょう。

子供は未成熟で不安定。だから少年法が必要

今回の事件と異なり、少女側から売春を持ちかけた場合はどうでしょうか?少年法必要でしょうか?

私は必要だと思います。

なぜなら子供は未成熟で不安定だからです。
善悪の区別が付いていてもやってしまうのが子供なんです。きちんと抑制できる大人とは違うんです。

私の昔の事を話しましょう。

私は学生の頃(中3ぐらいまで)はいわゆる「キレやすい性格」だったんですよね。チョッカイや悪ふざけをされて、プッツンと切れて殴り合いのケンカに発展したことは少なくありませんでした。

当然、殴り合いのケンカが悪いなんて、誰もが小さい頃から知っているわけです。でも、子供だから感情・行動を抑制できないんです。

大人になった今は、イラっとして人を殴ったり、物に当たるなんて事は一度もありません。それは、大人になったことで感情・行動を抑制できるようになったからです。

思春期・反抗期はあえて悪いことをしてしまう

思春期・反抗期には悪いことをあえてやってしまうものです。

例えば、「校則違反」。
先生に怒られると分かっていても、やってしまう人は多かったはずです。

  • 茶髪禁止でも髪染める
  • 学生服の改造
  • 学校サボって遊ぶ

こういう馬鹿な事をやっていた人でも社会に出ればやらなくなりますよね?

子供の周りには大人がいます。
子供がモラルに反する行為をすれば大人が入念に説教すれば良いのです。「少年法を廃止して大人と同罪に!」というのは叱れない大人が法律に逃げてるだけだと思うんですよね。

おわりに

これまで話したように大人の子供は異なる生き物です。
子供は悪い事だと分かっていても抑制できない場合が多いんです。それが思春期であり反抗期なんです。

その未成熟で不安定な状態で犯してしまった過ちで、大人と同等の罰則を与えるのは平等とは言えません。

殺人のような周囲に明らかな脅威を与える犯罪は別として、それ以外は成人の犯罪とは差別化するのは当然の事だと思います。

そして、大人になってまで犯罪を行う今回の事件の岡村容疑者、横領・賄賂を行う政治家、ヘイトスピーチを行う差別主義者達は問答無用で処罰されるべきです。

生涯何も悪いことをしないに越した事はありませんが、子供の頃は出来の良いお坊ちゃまでも、大人になって不正・犯罪に手を染めてしまっては元も子もありません。

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