米国の戦争で日本人が犠牲になる必要は無い!集団的自衛権は不要!
2015/07/20
先日、安倍首相が集団的自衛権に関する記者会見を行いましたね。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0515kaiken.html
色々と書いてありますが、メリットばかりアピールしてデメリットの説明がほぼ無しですね。それこそ人命や国家の存亡にかかわることですからデメリットもしっかりと明言すべきではないでしょうか。
また、新たに集団的自衛権に関する記事を書きました。こちらをご覧ください。
集団的自衛権を容認すれば日本が攻撃を受けることは歴史が証明している
集団的自衛権を行使するということは自らが戦争を仕掛ける国になるということ
このセクションは最後に追記した部分になりますので、他の部分と時系列がおかしくなっている場合がありますご了承ください。
最初は日本人を守ることに限定されていた集団的自衛権ですが、当初と変わり米国を助ける場合にも行使するという旨の発言をされました。
これがどういうことを意味するのかというと、アメリカが先制して仕掛けたイラク戦争のようなものが再び起きた場合でも日本は加勢するということです。アラブ諸国と日本は産業的に友好国ですが、アメリカとは対立しています。再びイラク戦争のようなものが起きれば日本は友好国に攻撃を仕掛けることになりテロの標的になるでしょう。
イラク戦争のようにアメリカが先制して戦争を起こした場合、それに日本が加勢すれば自らが戦争を仕掛けることと同義なんです。自衛でも何でもありません。
追記終わり。
人命救ってもそれ以上に被害が多かったら本末転倒
安倍首相が言うように在留邦人が乗った米軍船を守る為に交戦するには集団的自衛権が必要なことは分かります。人道的にも交戦し救出すべきだとは思います。しかし、交戦するということはそれ以上に被害を拡大させる可能性があるということです。追記です。28日、安倍首相が早速意見を変えてきましたね。
「邦人が乗っていなくても米艦護衛する」
これって米国がどこかに戦争仕掛けた場合、日本人無関係でも戦闘に加勢するってことですよ。もちろん人道的には同盟国が攻撃されたら助けるべきですが、その戦闘で犠牲になるのは日本人ですよ。人の命に関わることなのに意見をころころ変える安倍首相はいかがなものかと思います。
日本人救出の為に交戦すれば間違いなく反撃に遭います。その場だけの反撃ならまだしも自衛隊基地や都市などへの直接攻撃もありうるわけです。そうなれば何倍、何十倍もの死傷者・損害を被ります。そんなことになれば救出された人は一生重荷を背負うことになるでしょう。
日本が国際テロの標的になる可能性も
また、日本がアメリカと協力して交戦する国というイメージが世界に定着した場合、日本が反米テロ組織の標的とされる可能性も高まるわけです。例えば、9.11同時多発テロのようなアメリカを対象にしたテロが、まずは牽制で日本に対して行われるようなケースも考えられます。
日本の友好国が敵になる可能性
国によって友好国は異なります。当然、日本とアメリカの友好国も異なるはずです。そこでこのような問題も考えられます。
○○国は日本の友好国だが、○○国はアメリカの敵国であるケース。
アメリカとその国が戦争状態になった場合、日本が友好国に対して銃口を向ける必要が出てくるかもしれません。
朝鮮戦争が再び始まれば日本は加勢する必要があるかも
集団的自衛権に賛成する大半が右翼思想だという仮定でお話をしますが、朝鮮戦争が再び始まれば日本は韓国軍と共に戦う必要が出てくるでしょう。
何故かというと韓国は在韓米軍を有しているからです。日本は米国と日米同盟を結んでいますから朝鮮戦争で在韓米軍が出撃すれば日本も加勢する必要があるでしょう。
集団的自衛権が無くとも朝鮮戦争が起きれば何らかの支援は行うと思いますけどね。
自衛官の意思は?
もし、集団的自衛権を行使して日本が戦闘に駆り出されることがあるならそれは自衛官です。もちろん有事に備え日頃から訓練することが主な業務ですから、戦闘に駆り出されることも業務のひとつでしょう。
しかし、日本への直接攻撃に対する自衛と外国を含めた自衛では死に直面する確立がかなり異なります。今まで自衛隊は実践経験がゼロ、つまり戦闘による死者がゼロだったわけなので集団的自衛権を行使することはかなりリスクが高いわけです。
最近だとアメリカとロシアが緊張状態ですが、もし武力衝突になれば日本が駆り出されるわけです。死傷者も多く出ることでしょう。
自衛官の人生を大きく左右させてまで集団的自衛権を行使する必要があるのか疑問に思います。
自衛官は国を守る立場上、彼らは集団的自衛権を肯定すると思います。しかし、もし集団的自衛権が行使されれば真っ先に亡くなる可能性があるのは自衛官ですので、内心は安倍首相の暴走を止めたいと思っていることでしょう。本人はそれなりの覚悟があって自衛官になったはずなのでまだしも、両親・妻・子供は気が気でないはずです。
安倍総理自身がそういう立場で無いから集団的自衛権の行使を推し進めることが出来るのだと思います。安倍総理が自衛官のことをどう思っているのか聞いてみたいものです。
安倍総理いわく「再び戦争」することは断じてないとのこと。だが果たして…
安倍首相は集団的自衛権を「限定的に」行使すると言っていますが、最初はそのつもりでもいずれは拡大していくのではないかと思います。
なぜなら上記にあげたように、日本人が乗った米国船を防衛する目的で交戦したとしても、反撃による被害が各所に広がり、戦争がしたくなくとも結果的に死傷者数万人規模の戦争にまで発展する可能性はあるわけです。日本が休戦を提案しても問答無用で攻撃を仕掛けてくる可能性だってあります。戦争にはルールが存在しますが、生きるか死ぬかの瀬戸際でルールを守れるぐらいなら戦争なんて起きません。
終わりに
集団的自衛権を「限定的に」に行使したとしても、メリットよりデメリットのほうが大きく上回ると思います。私は集団的自衛権の行使に反対します。
個別的自衛権で十分とは言いませんが、集団的自衛権を行使するよりはマシではないかと思います。