生活保護受給者がメタボになる理由
厚生労働省によると生活保護受給者の3割がメタボ体型であることが明らかにされました。
この発表に対し、
- 「なぜ金銭的余裕が無いのに太ってるの?」
- 「生活保護費で贅沢するな!」
- 「生活保護費を減らせ!」
という反感の声を多く耳にします。
生活保護受給者は本当に贅沢しているのでしょうか?
だからメタボ体型なのでしょうか?
答えはNoです。
生活保護受給者が太る理由
生活保護受給者が太ってしまう理由は主に3つあります。
1つ目は運動不足。
一般的に生活保護受給者は様々な身体的問題を抱えているため当たり前の行動ができません。当然、家にこもりがちになってしまう為カロリー消費が普通の人よりも難しいのです。
2つ目は時間を持て余している。
生活保護受給者には働くどころか、趣味でさえ満足に出来ないぐらい不調を抱えている人がいます。そうなると必然的に寝て食べるの繰り返しになってしまうわけです。
3つ目はお金が無いから。
意外に思うかも知れませんがお金が無い人ほど太る傾向にあります。なぜなら、安価な食べ物をほど高カロリーで腹を満たせるモノが多いからです。例えば、閉店時間間際のスーパーではに揚げ物が半額で売ってますよね。マクドナルドだって100円ですし、コンビニの菓子パンだって100円台でお腹を満たせます。
米だけで人間は太る
贅沢をするから太るのではなく、炭水化物(糖質)ばかり食べるから太ってしまうんです。「糖質制限ダイエット」というものがある様に炭水化物はとても太りやすいのです。
炭水化物が主成分の食べ物の代表的なものと言えば米、パン、麺類です。
米(パン、麺類)は肉、魚、野菜に比べて非常に安価です。だから、お金が無い人はついつい米ばかり食べてしまうわけです。
一方で、お金のある人は肉、魚、野菜をバランスよく食べます。肉、魚、野菜は炭水化物(糖質)が少なく太りにくい食べ物なので、お金がある人はこれらでお腹を満たして米の量を減らすことが可能なので太りにくいわけです。
おわりに
ネットには偏見の声がとても多いです。
「生活保護受給者=不正受給」というイメージが先行しているせいか、生活保護受給者に対するバッシングが多いんですよね。でも、実際に不正受給をしているのは極一部なんですよね。本当に生活が困難でやむを得ず受給している人が大半なんです。
一部を見てレッテルを貼るのではなく、全体を見て現状を知り、偏見を無くしていく事が大切です。私たちもいつ同じ立場になるか分からないわけですからね。