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なぜこうも反対する人が多いのか?人種差別禁止法案いよいよ審議へ

      2015/08/06

日本でも遂に人種差別が法規制される動きが出てきましたね。多くの人たちにとって喜ばしいことだと思いますし、国際社会での日本の評価も向上するはずです。

「日本で外国人差別なんて本当に行われているの?」って思う人もいるかも知れません。論より証拠、この動画を見てください。かなり不快な内容ですので覚悟してご覧ください(動画埋め込みが出来ないようなのでこちらのページでご覧ください)。

荒巻靖彦

これがヘイトスピーチです。

現在はどうか分かりませんが数年前はこういったヘイトスピーチが毎週日曜日に韓国・朝鮮人が多く住む新大久保界隈で行われていたんですよね。子供や老人にも容赦ありません。子を持つ親にとっては特に恐怖だと思います。

というわけで、日本国内の人種差別を取り締まる『人種差別撤廃施策推進法案』の審議がいよいよ始まったわけですが、以外にもネットでは反対派が多いようです。反対する人の違憲は概ね以下のようなものです。

人種差別規制法は日本人を差別から守る法律でもある

反対派の人は勘違いしていると思うんですよね。

ツイートの内容を読む限り、外国人が優遇される法律だと解釈してるようです。もちろん事実は異なります。以下が『人種差別撤廃施策推進法案』の要点になります。

・特定の人に対し、人種や民族を理由とする差別的な取り扱いや言動をしてはならない

・人種や民族が共通する不特定の人に対し、著しく不安や迷惑を与える目的で、公然と差別的言動をしてはならない

・国と地方自治体は差別防止施策を策定する

・政府は、施策について国会に毎年報告する

・国は、差別実態を明らかにする調査を行う

・有識者でつくる「人種等差別防止政策審議会」を内閣府に置く

・公布から3カ月以内に施行する

どこにも外国人だけを差別から守るなんて書いてないんですよね。なので当然日本人にも適用されます。(私は滅多に見たことがありませんが、)日本人が在日外国人に差別されれば当然その在日外国人も捕まるわけです。

つまり、普通に生活している人達にとっては有益な法律なんですよね。安保法制のように犠牲が必要なわけでもないですから反対する理由がないんですよね。もし、それでもこの法案に反対するなら、それは差別をしている当事者かグレーなことをやっている人でしょう。

それと、反対派が「日本人を逆差別する『しばき隊』を何とかしろ!」とよく口にしますが、差別を法規制すればレイシスト達を暴力で抑え込む『しばき隊』は不要になりますから利害一致しているように思えるんですよね。

差別を差別と自覚してない人達は今から学ばなければならない

また、ネット世論を見ていて感じたのが、差別と批判・非難の違いを理解していない人がかなりいるということなんですよね。明らかな差別行為をして「これは差別じゃない批判だ。」と主張する人がいたり、「言論の自由を奪うな」とおかしな事を言う人がいたりするんですよね。

真っ当な抗議デモであれば人種差別規制法が成立してもこれまで通り可能です。

ただし、グレーな事をやれば捕まるかも知れませんし、捕まらないかも知れません。これは仕方ないですよね。グレーなことやっているんですから。他の犯罪だって同じで、さじ加減で逮捕される場合もされない場合もあるわけです。

普段から黒もしくはグレーな事を自覚しないでやっている人は「人種差別とは何か」を学ばなければならないでしょう。本人には差別の意図が無くても世間が差別と認識すればアウトです。自身の身を守る為にも今からでも学ぶべきです。

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