サイコパス?片山祐輔被告が逮捕後も笑顔の理由
2014/08/14
先日投稿した下記の記事がYahooニュースに取り上げられ好評いただきました。ありがとうございます。この流れにのって今回もPC遠隔操作事件のネタです。
さて、片山祐輔被告といえば逮捕後も微笑んでいたことが印象的かと思います。また、片山被告は自身のことをサイコパスとも言っていて弁護人の佐藤弁護士は精神鑑定を依頼すると言っています(ただ、そのことで責任能力を争うつもりは無いと明言しています)。
今回は、片山被告が「笑顔な理由」と「サイコパスなのか」について私の見解をお話していきます。
片山被告の笑顔は自己防衛本能によるものである
片山被告の逮捕後と今回拘束された時、大半の人が「こんな状況に何をヘラヘラしてるんだ」と思ったはずです。私自身そのような内容のツイートをした気がします。冷静に考えてみると自己防衛本能ではないかと思いました。
実体験を踏まえてお話します
私自身の実体験なのですが、新社会人として就職したばかりの頃、当然経験も浅いわけですからミスをしたり、社会常識の無さを先輩に注意されるわけです。そんな時に思いがけない一言がありました。
「叱られてるのに、なぜ笑ってるの?真面目に聞いてる?」
正直驚きました。私自身笑っている自覚が無かったので。
困った時にも同じような笑みが出てしまいますね。
笑うといっても相手を茶化すような笑いではありません、楽しい時の笑顔とも異なります。ちょっと引きつったような影のある笑いつまり苦笑ですね。
ちなみに苦笑の意味を調べてみると・・・
心中の不快や動揺などをまぎらす笑い。
とあります。
叱られている時や困った時は「不快」だったり「動揺」した状態なわけですから、ある意味こういうシチュエーションで笑みが出るのは自然なことだと言えます。
片山被告の笑顔も同様の感情があったのではないかと思います。
では何故、苦笑するのか?
苦笑することはいわば「生理現象のようなもの」ということは分かりましたが、何故そういう現象が起こるのでしょうか。
これは赤ん坊が笑顔を振りまく理由に近い気がします。
赤ん坊は見ず知らずの人に対してでも笑顔でじっと見つめます(泣く場合もありますが)。嬉しいから笑っているわけではありません。笑顔でいると優しくしてくれることを知っているからです。
これは私の推測ですが、赤ん坊の頃のそういった性質が大人になっても残っていて、相手の攻撃を抑制つまり自己防衛のために苦笑いをしてしまうのではないかと思います(逆効果になることのほうが多いですが)。
悲しい時に笑うのが日本の美徳とされていた
苦笑とは性質も意味合いも異なりますが、笑いに関して日本人特有の習慣が過去にありました。
Wikipediaによると、
愛する人が亡くなった重大な時にこそ、みだりに表情を表すことを控え、むしろ笑みを浮かべることを美徳としていた
とあります。これは、「他人を心配させない為の配慮」とのことです。
現在でも気を使って気丈に振舞うことはありますが、亡くなった直後はなかなか出来ることではありません。
対比で韓国の例が紹介されていますが、本当の感情を表に出さない日本人に対し韓国人は大声で泣き叫ぶといった率直な感情の吐露がみられたとあります。
また、韓国をはじめ世界各国では泣き女と呼ばれる葬式で号泣する職業が存在していて、過去に日本でもそういう習慣はあったそうですが現在は見られないですね。
片山被告に一部サイコパスの要素はあると思う
続いて、片山被告は「サイコパスなのか?」ということですが、サイコパスというと皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
おそらく過去の凶悪事件や映画などの影響で快楽殺人をする凶悪犯というイメージが強いかと思います。しかし、サイコパスの定義は広く、その大半は凶悪犯罪とは無縁とされています。また、サイコパスはこのように定義されています。
- 良心の異常な欠如
- 他者に対する冷淡さや共感のなさ
- 慢性的に平然と嘘をつく
- 行動に対する責任が全く取れない
- 罪悪感が全く無い
- 過大な自尊心で自己中心的
- 口の達者さと表面的な魅力
また、サイコパスに該当する人物は北米に200万人、ニューヨークだけでも10万人もいるそうです。
片山被告は自身のことをサイコパスと称していますが果たしてどうでしょうか。順を追って説明していきます。
良心の異常な欠如
殺人犯ほどではないですが、迷惑行為を遊び感覚でやっているので該当しそうです。
他者に対する冷淡さや共感のなさ
この事件で4人が誤認逮捕されたとき「やった!」と思ったと発言しているので該当しそうですが、母親のことは心配している旨の発言があったので微妙なところです。
慢性的に平然と嘘をつく
これは該当しそうです。保釈後の会見では挙動不審になることもなく、あたかも事実かのように話していましたね。実際、この会見後には発言を信じて片山被告を擁護する意見が大幅に増えました。
行動に対する責任が全く取れない
嘘がばれたあとは、素直に犯行を認めていますし、精神鑑定をしても無罪になることはないと発言していることから、彼なりに責任を取ろうとしていると思います。
罪悪感が全く無い
無罪主張を撤回した後に「すがすがしい」と発言しているので該当しそうですが、罪を告白し心のつっかえが取れたことによる気持ちの表れとも考えられますね(言葉にしてしまうことは問題ですが)。
過大な自尊心で自己中心的
過大な自尊心を持っていて自己中心的だからこういった事件を起こしたのでしょう。しかし、普段の生活までは分かりませんね。どうだったのでしょうか。
口の達者さと表面的な魅力
これも該当しそうです。保釈会見後、擁護する人が増えたということは、彼の達者な言葉に騙され、「良い人そう」(表面的な魅力)だと思った人が多いということではないでしょうか。
こうやって見ていくと結構サイコパスの定義に当てはまるんですよね。凶悪性はない感じられないものの、少なからずサイコパスの要素が含まれていると思いました。
サイコパスの定義が広いためなのか、情報はまちまちですが、人口の1%はサイコパス(4%、10%説もあり)とも言われています。ネットで誹謗中傷してる彼らもサイコパスの要素を持っているということなんでしょうか。
おわりに
片山被告は過去に同様の犯罪を起こしたという前科があるわけで、出所後も犯罪を繰り返す可能性は十分にあります。また、世の中にはかなりの割合でサイコパスがいることも事実です。大切なのはそういった人達とうまく共存できる仕組みを作っていくことだと思います。