ロシアがウクライナを侵攻した理由をアメリカに例えて分かりやすく簡潔に解説します
2022/03/11
ロシアがウクライナに侵攻してしばらくが経ちますが、第三次世界大戦や核戦争の可能性も高まっており非常に危機的な状況です。
第三次世界大戦が勃発すれば日本が戦争参加する可能性が高い
世界大戦が勃発すれば、集団的自衛権で日本も戦争に参加する可能性も高いです。
そうなった場合、報復攻撃で日本にミサイルが落ちる事もあるかも知れません。
制裁ではロシアの行動は加速する一方なので、各国が交渉することにシフトすべきだと思います。
そして、交渉するにはロシアがウクライナを侵攻した理由を知る必要があります。
ロシアがウクライナに侵攻した理由をアメリカに例えると…
ロシアがウクライナに侵攻した理由を一言でいうと『NATO(欧米の軍事同盟)が脅威』だからです。
ウクライナがNATO加盟を発表したことが侵攻のきっかけになりましたが、ロシアの立場で言うと致し方ない決断だと思います。
なぜなら、『NATO加盟 = 敵側勢力に付く』だからです。
島国である日本にはなかなか分からない感覚だと思いますが、隣国が敵側に付くということは脅威です。
そして、NATOの核兵器がウクライナに配備される可能性が高いのです。
だから、なんとしてでもロシアは阻止しなければならなかったという事です。
もしアメリカの隣国が敵対国と同盟を組んだら?
アメリカの隣国であるカナダとメキシコが、アメリカと敵対関係にあり国交断絶中のイランと同盟を組もうとしたらどうなるでしょうか?
侵攻まではいかなくても相当な制裁があるはずです。ミサイルの一発二発は打ち込むかもしれません。
隣国が敵対国およびその同盟国なら、アメリカに数多くのミサイルが向けられるので、日常的に脅威に晒されるわけですからね。絶対阻止しようとするのは明白です。
これに直面しているのがロシアなんですよね。
日本にとっては欧米は味方なので何の脅威もありませんが、ロシアやイスラム圏の国にとっては日常的な脅威に晒されるわけです。
2003年のアメリカによるイラク戦争はウクライナ侵攻と全く同じ構図
まだ記憶にも新しい2003年に起きたイラク戦争ですが、じつはこれロシアによるウクライナ侵攻と全く同じ構図なんです。
イラク戦争は、イラクの核保有・開発を恐れたアメリカがイラク侵攻を決断したことにより始まった戦争ですが、ここまで記事を読まれた人はもう気付いていると思います。
ウクライナに核兵器が配備されることを恐れて侵攻したロシアと、イラクの核兵器を恐れて侵攻したアメリカは全く同じなんです。
しかも、イラク侵攻で犠牲になった民間人は10万人以上とされていて(60万人という説もあります)、いま騒がれているウクライナ侵攻とは比較できないレベルの惨状だったんですよね。
ちなみに、その時に日本は今とは真逆でアメリカによる侵攻を真っ先に支持したわけです。やっていることはロシアと同じにもかかわらず。
もし、アメリカがイラク侵攻を反省し、国際社会が制裁を加えていれば、ロシアは今回の侵攻を行わなかった可能性があるとは思いませんか?
ロシアの立場を知ることが事態改善の糸口
かつて日本も米国に追い込まれて戦争を始めましたが、ロシアも似たようなものなんですよね。
もちろん、侵攻して多くの犠牲を出す行為は許されるものではありません(これは日本にも当てはまることです)。
しかし、「なぜ起こってしまったのか?」と原因を知ることも大切です。
そうしなければ、戦力が尽きるまで事態は収束しないですし、同じ過ちを繰り返すだけだからです。
「対話なんて無意味だ!」
と言う人もいますが、制裁が効かない以上、対話は必要です。
核保有のこの時代に世界大戦が起これば世界滅亡あり得ない話ではありませんからね。