新型コロナウイルスの感染者数は公表の10倍はいる理由
感染のペースが速くなっている新型コロナウイルス(COVID-19)ですが、政府が公表している感染者数は実際の感染者の内の極一部です。実際にはその10倍はいるのではないかと思います。
今回はその理由を解説します。
新型コロナウイルスの検査はかなり限定的な条件を満たさないと行えない
新型コロナウイルスの検査条件はかなり厳しく、最低限の検査条件として『湖北省に滞在した人との濃厚接触』があったんですよね。
先日、NTTデータの協働者がコロナウイルスに感染したことが発覚しました。
感染した男性は40℃もの発熱が出ているにもかかわらず、医療機関3つを受診しても「国の検査基準を満たしていない」としてウイルス検査をさせてもらえませんでした。4つ目の医療機関でようやく検査をしてもらえたようです。
【悲報】NTTデータの派遣社員、新型コロナウイルスに感染。5chに書き込みも…!?
男性は感染後も電車通勤で都内にあるNTTデータに出社しているので、おそらくかなりの人に感染している可能性が高いと思いますが、彼が悪いわけではないんですよね。
なぜなら、発熱ぐらいなら多少無理しても会社に出社するのが一般的な日本人だからです。悪いのは現実にそぐわない検査条件を設定した政府なのです。
検査基準は緩くなったものの、検査能力がまだまだ足りていないという現実
今では検査条件はある程度緩くなり受けやすくなったものの、次に問題になるのが検査能力(検査可能件数)です。
2月12日時点では全国で1日300件の検査しか行うことが出来ないのです。
感染が確認されたクルーズ船の乗客だけでも3600人いて、彼らを検査するだけでも12日間を要するわけです。
ようするに検査基準を緩めたところで検査能力が足りずに検査できないというのが現実なんです。
検査能力は2月18日頃までには1000件ほどに増やすと発表がありましたが、それでも全然足りていません。
新型コロナウイルスの初期症状は『よくある発熱』なので、それに当てはまる患者全てを検査するとなると最低ラインでも1万、2万件は必要だと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大は日本政府による人災
日本で新型コロナウイルスの感染が拡大しているのは間違いなく日本政府による人災です。
「穴だらけの検査基準」、「圧倒的に足りない検査能力」、他にも「入国禁止措置の甘さ」など挙げればきりがありません。
3月1日には東京マラソンも開催されますし、これを機に爆発的に感染が広まってしまうのではないでしょうか…。