【京アニ事件】Daigoがマスコミに激怒するも私が被害者の実名報道に賛成する理由
2019/08/28
先日起きた『京アニ放火殺人事件』について、マスコミ12社が警察に被害者の身元公表を申し入れたことが大きな問題になっていますね。
- 「被害者遺族の気持ちを考えろ!」
- 「人の不幸で金儲けとか最低!」
- 「被害者を実名報道する意味が分からない」
と言った批判的意見で溢れています。おそらく9割はそんな感じだと思います。
でも私は被害者の身元公表に賛成です。
その理由を説明する前に、身元公表を申し入れたマスコミ12社を紹介します。
被害者の身元公表を申し入れたマスコミ12社
- 朝日新聞 京都支局
- NHK 京都放送局
- 京都新聞社
- 京都放送
- 共同通信社 京都支局
- 産経新聞 京都支局
- 時事通信 京都支局
- 中日新聞社 京都支局
- 日刊工業新聞社 京都総局
- 日本経済新聞 京都支局
- 毎日新聞社 京都支局
- 読売新聞社 京都支局
ご覧の通り、朝日新聞、NHK、読売新聞、産経新聞、日経新聞といったように、右から左まであらゆるメディアが申し入れをしているんですよね。
多くの人が「利益目的」が批判の理由になっていますが、マスコミ12社の中には利益を追求する必要がないNHKまで含まれているんですよね(NHKは視聴率を追及しなくても安定した利益がはいります)。
ここで、「なぜNHKまでがこんなことをするのか?」という疑問が浮かびます。その答えが私が被害者の身元公表に賛成する理由でもあります。
私が被害者の身元公開・実名報道に賛成する理由
私が被害者の身元公開・実名報道に賛成する理由、それは「匿名で犠牲者数だけ出されただけでは事実かどうかが分からないから」です。
マスコミが犠牲者数を水増ししない保証はない
今回の騒動でマスコミ批判をしている人は「マスコミを信用出来ない」はずです。「捏造するな!」とかよく言ってる人いますよね?信用出来ないマスコミが「京アニ放火殺人事件の犠牲者は35人です」と言ったところで信用出来ますか?
匿名なら騒動を大きく見せる為に犠牲者の水増しも出来るんですよね。35人が100人に水増しされても匿名報道では疑う余地もないわけです。
ですから、捏造してない証明の為に実名報道が必要なんです。
それ以外に方法はありません。「記者の名前を出せばいい」と言う人もいますが、そうすることで信用されやすくなるので逆に捏造が容易になる側面もあるんですよね。
匿名性は国際問題にもなる
匿名性は国際問題にもなります。
『南京事件』をご存知でしょうか?日本と中国が長いこと揉めている歴史問題です。
これは実名ではなく犠牲者数だけが発表されているから、日本と中国でトラブルになっているわけです。
日本は「こんなに犠牲者は多くないはずだ」と言い、中国は「もっと犠牲者はいたはずだ」とお互いに憶測であれこれ言い合っているんですよね…。めちゃくちゃ不毛だと思いませんか?
南京事件は時代的に記録も残っていないでしょうから仕方がないと思いますが、匿名報道で数字だけ報じるとこういったトラブルにもなりかねないのです。
警察権力の監視にもなる
昨今、警察の不祥事が色々と問題になったりしていますよね。
つまり、マスコミだけでなく警察が事件のでっちあげをする可能性もあるわけです。
マスコミは警察を監視し、国民はマスコミを監視するという意味でも実名報道は必要だと思います。
メンタリストDaigoがマスコミの実名報道に「犠牲者で金儲けするな!」激怒
今回の京アニ事件の実名報道にメンタリストDaigoさんが激怒していますね。
パフォーマンス的な感じではなく冷静さを失っているように見えました…。
Daigoさんは「実名報道して得をするのはマスコミだけ!」「犠牲者を利用して金儲けしている!」と主張しているんですが、流石に偏り過ぎていると感じました。
もちろん、Daigoさんの主張するように金儲けのことしか考えていないクズみたいな人もいるでしょう。でも逆に、真実を報道することに命を懸けている人だっているはずです。
先ほども言いましたが、実名ではなく匿名であればマスコミによる情報操作が容易になりますよね。犠牲者の水増し発表をして意図的に大スクープを捏造することが可能なわけです。しかも、国民は真実を知らないわけですから、捏造の事実を暴くことも難しいわけです。
もちろん、事件の被害者遺族の気持ちも分かります。私が当事者なら同じことを思うでしょう。
でもそれだと駄目だと思うんですよね。第三者だからこそ冷静な目線で考えることが大切だと思います。
Daigoさんは24時間テレビ(チャリティー番組)に肯定的
今回の一件でDaigoさんはマスコミと完全敵対してしまったわけですが、これに乗じてDaigoさんのファンたちが「24時間テレビも障がい者を利用して最低!」と語気を強めているんですが、実はDaigoさんは24時間テレビに肯定的などころか出演しているんですよね。
#24時間テレビ42、見て下さった皆さんありがとうございました…!
僕の母親のこと、深く掘り下げていただいて本当に感謝です。母親も見てくれてたかな。
決して消化はできないけれど、これからも前向いて生きます!家族みんなで。 pic.twitter.com/KXmQ5i1Sqr— 松丸 亮吾 (@ryogomatsumaru) August 25, 2019
実はDaigoさんは犠牲者や障碍者で金儲けをすることには否定的ではないんですよね。
チャリティー番組のように、結果的に障碍者の為になるなら金儲けしても構わない、『やらぬ善よりやる偽善』というスタンスだと別の動画で言っていました。
あくまで、『人を傷つけて金儲けをするな』というのがDaigoさんのスタンスなんですよね。
一方で私は『人が傷付くかも知れないけど、社会的機能を維持するにはある程度の我慢は必要』というスタンスです。
マスコミのモラルとは切り離して考えるべき
身元公表・実名報道とマスコミのモラルの無さは切り離して考えるべきだと思います。
ここまで説明したように、犠牲者の身元公表・実名報道は我々国民の為でもあるわけですから、原則公表すべきだと思います。
一方で、マスコミのモラルの無さも問題です。被害者・遺族に極力負担を書けないようなルールを徹底させるべきだと思います。
『実名報道する場合は押し掛け取材禁止』というルールあるいは法律を設ければ、報道の真実性を保証しつつ犠牲者遺族のプライバシーも守られるのではないかと思います。