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【川崎無差別殺人】「犯人は一人で死ね」を絶賛する日本のヤバさ

   

先日、藤田孝典という方が書いた『川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい』という記事が炎上しているわけですが、炎上するに理由が意味不明ですし、日本のモラルも地に落ちたと感じざるを得ません。

逆に言えば、「犯人は一人で死ね」という意見が絶賛されているのが日本の世論だということです。

意味不明な炎上理由

この記事に批判的な人の意見をいくつかピックアップしてみましょう。

いずれの意見も根本的にずれているというか、記事をまともに読んでいないか、読解力が低いと言わざるを得ないんですよね。

たしかに著者の言っていることは「綺麗ごと」かも知れませんが、「一人で死ね」より遥かに建設的な話です。

「再発予防」になる確証はありませんが、「一人で死ね」という【社会の冷たさ】に絶望する人が一人でも減る可能性はあります。

「社会のせいや他人のせいにして正当化して」という意見は完全に的外れですね。この記事は犯人を擁護する要素は全くなく、事件の再発する可能性を少しでも減らす為の提言だからです。

事件の鬱憤をネットで晴らすな!

一人で死ね」という感情は理解できます。

むしろ、この炎上記事の著者である藤田さんも同じように思っているはずです。私もそうです。

思っているけど言わないだけです。

なぜなら、それを言ったところで被害者遺族は救われないから。

もし、日本中が一丸となって「犯人は一人で死ね!」と騒ぎ立てたとして、被害者遺族は喜ぶでしょうか?

そんな言葉は言わない方がいい。

最悪、絶望して殺人を起こす人が現れかねないからです。

そんな攻撃的な言葉よりも優しい言葉をかけてあげることの方が遺族に対する思いやりだと思います。

「一人で死ね」という言葉には、遺族をいたわる気持ちなどは存在せず、本人が鬱憤を晴らすために言っているだけに過ぎないのです。

むしろ、次なる犠牲を出さない提言をしている藤田さんの方がよほど遺族を思いやっていると思いませんか?

せめて、「被害者のため」などと被害者を盾にするかのような言い訳はしないでもらいたいですね。それがせめてもの配慮というものです。

 - 雑記