宿題サボるな?不登校ユーチューバーゆたぼんを応援しようと思う理由
2019/05/19
あなたは宿題が嫌で不登校になった10歳のユーチューバーゆたぼん君を知っていますか?
賛否ある問題ですが、最初に言っておきたいことがあります。↓↓
不登校の理由が理由だけに、動画には将来を心配する声だけでなく誹謗中傷も非常に多いです。しかも、不登校とは関係の無い過去の動画全てが低評価の嵐なんですよね。粘着して荒らしまわっている人が大勢いるということです。さらにはツイッターにはなりすましアカウントまで現れる始末。
ここまで来ると集団イジメです。学校に通っている人の方が余程常識知らずだなと思いました。学校に通って一体何を学んだのでしょうか…?
こうやって自分の価値観に当てはめ相手を否定することで、イジメが生まれ、不登校の子を生み出していくんでしょうね…。
というわけで、圧倒的に批判的な意見が多いわけですが、私はゆたぼん君を応援しようと思います。
今回はその理由についてお話ししましょう。
宿題が嫌で不登校は本当にダメ?ストレスの感じ方は人によって違う
宿題が嫌で不登校になるのは本当にダメなんでしょうか?
確かにレアケースではあります。しかし、会社で働くのが嫌だからフリーランス(自営業)をするという人は山ほどいます。それと本質的には同じことなんですよね。
また、学校に通っているけど「宿題の答えを友達に教えてもらう」というズルをする人も多いですよね。授業中に居眠りする人多いです。それに比べたら不登校でもユーチューバーとして活動するゆたぼん君の方がよほど有意義な生活を送っていると思います。
私も最初は多くの皆さんと同じように「宿題ぐらいやればいいのに…」と思っていました。
しかし、よくよく考えてみると私はゆたぼん君とは別の人間なので、ゆたぼん君にとって宿題がどの程度ストレスなのかは全く分からないんですよね。
何に対してストレスを感じるか、そのストレスの度合いは人によって違います。人間誰しも得意不得意があるんですよね。
ゆたぼん君は宿題や勉強に対するストレスが一般人の10倍かも知れません。逆に、誹謗中傷に対するストレスは一般人の10分の1で済んでいるのかも知れません(彼は日本中から誹謗中傷されていますが、普通なら精神的に病んでもおかしくありません)。
ちなみにこれは私の経験談ですが、クラスのみんなが楽しみにしていた修学旅行が集団行動が苦手な私にとってはストレスでしかなかったんですよね。我慢して行きましたが、それで何かを得たわけでもなく、ただただ辛い思いをしただけでした。学校が楽しいと感じる人や、人付き合いが得意な人にはこの感覚は分からないと思います。要するにゆたぼん君の本当の気持ちは同じ境遇の人でもない限り分からないのです。
そもそも、先生に体罰を受けたのが不登校の原因
ゆたぼん君が宿題をサボったことばかりが注目されていますが、不登校になったキッカケは先生の体罰が原因です。
ゆたぼん君が宿題をやらずにいたら先生に叩かれたと証言しています。そして、「叩いていないと嘘をつかれた」とも言っています。
先制側の言い分もあると思いますが、ゆたぼん君の主張が事実であれば先生への不信感が不登校のキッカケになったと言えるわけです。
不登校ユーチューバーゆたぼんに加藤浩次「YouTubeがんばれ」とエールも、小学生「つまんない」
こちらの動画でも教師に体罰を受けたと言っています。
『体罰を受けた』という部分を無視して『宿題をやらなかった』という部分だけを拡散する世の中に悪意を感じざるを得ません。
『教育の義務』は強制されるものではない
『教育の義務』を理由に批判している人も多いです。
これは上の動画でゆたぼん君も言っていますが、『教育の義務』は学業を強制するものではありません。子供には教育を受ける権利があるという事です。
子供が「学校に行きたい」と言うのなら、親には学校に通わせる義務がありますが、子供が何らかの理由で通学を拒否しているなら、無理に通わせる必要は無いのです。
『勤労の義務』にも同じことが言えますよね。一生分の貯金があるならわざわざ働かなくても良いのです。
もちろん、通学を拒否する理由を精査して適当であるかを見定める必要はありますし、親には最大限学校に通わせるように努力する義務があります。
ゆたぼん君の「宿題が嫌」という理由が適当なのか、宿題がどの程度ストレスになっているのかは本人じゃないと分かりませんが、私はゆたぼん君の考えを尊重します。そもそも、先生の体罰や嘘を付かれたことが事実であれば正統な理由になりますよね。
嫌な事を我慢して続けるよりも、得意な分野を育てた方が将来に繋がる
不登校になりユーチューバーとしてゆたぼん君の将来を悲観する声は非常に多いですが、嫌々学校に通ったところで大したメリットは無いと思います。
これは私の実体験ですが、嫌々学んだことは脳に定着しないんですよね。必要に迫られて主体的に学んだことは今でも覚えていますが、仕方なく覚えたことはほぼ忘れています。数学なんてよく使う四則演算ぐらいしか覚えていないですからね…(笑)
嫌々でも学べば忍耐強くはなると思いますが、そのぐらいだと思います。
それなら、得意な分野を伸ばす方が本人の将来に繋がると思います。
「そんなんじゃ会社クビになるよ?」という意見もありましたが、会社員になることだけが働く手段ではありません。今の時代、収入を得る方法はいくらでもあるわけです。
Youtubeを始めとした動画コンテンツは今後伸びる分野と言われていますから、小学生である今のうちからユーチューバーとして活動する事はゆたぼん君にとって大きくプラスに働くと思います。
世間ではまだ『ユーチューバー = 遊び』という認識かも知れませんが、企画・撮影・編集など幅広い知識が求められるんですよね。ユーチューバーとして活動していくうちに必要最低限の社会性も身に付くと思います(既に色んな人とコラボしてたりしますしね)。
そして、ゆたぼん君の行動力の高さは強力な武器です。同世代でこれだけ主体的に行動を起こせる人はあまりいないと思います。もし、ユーチューバーとして成功出来なくても、なんだかんだで上手く立ち回れる気がします。
もし、ゆたぼん君が無気力なニート状態なら「せめて学校ぐらい行った方が良いのでは?」と思ったでしょうが、ゆたぼん君からはそういった負のオーラは感じません。それどころか活力を感じます。それが私が彼を応援したいと思った理由です。
父親がゆたぼん君を操ってYoutube投稿している?
ネットでは「父親がゆたぼん君を利用してYoutubeで思想を広めようとしている」という声もあります。
確かにそういう見方も出来ますが、絶対にそうである確証はありません。
「宿題が嫌で学校に行きたくない」と言い出したのは父親ではなくゆたぼん君自身でしょうし、不登校についての考え方については父親の影響は受けているとは思いますが、そこにゆたぼん君の意思が無いとは言い切れませんよね?
もちろん、本人にその意志が無いのに父親の思想を広める為に子供を利用していたら問題ですよ。
こういった動画を材料に批判している人もいますが、こんなあからさまなのは『ネタ』の一言で済む話ですよね。「ゆたぼん、ちょっとYoutubeのネタに協力して!」と言って、ゆたぼん君が同意してるなら何も問題無いんですよね。こんなものまで批判の対象になっていたら、あらゆる親子共演ユーチューバーも問題になりますし、子役タレントなんかも同じ事ですよね。
むしろ私は憶測で「父親が裏で操っている」「ゆたぼんは父親のロボットだな」みたいなことを平然と言える事の方が深刻な問題だと思います。
これが事実に反しているなら、ゆたぼん君を酷く傷付ける行為他なりません。
なお、父親が書いたカンペを読んでいるという疑惑もありましたが、こちらの記事でカンペは無いことを証明されています。
わずか10歳の不登校の子供を、学歴がある大人たちが集団でリンチをしているという現実。
まったく、何をやっているんだか…という感じです。
ゆたぼん君の行動に批判的な考えを持つことは悪くはありません。それを理由に痛めつけるような行動をするのがあまりに幼稚だということです。
私はゆたぼん君の考えを肯定も否定もしませんが、こういう人たちがいる以上は応援していきたと思います。