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杉田水脈議員の事実誤認が酷すぎる!LGBT支援は『優遇ではない』理由

   

杉田水脈議員をはじめとする自民党議員によるLGBTへの差別問題が世間をにぎわしています。

この問題は不妊などで子供を産めない人にも当てはまる問題なので、LGBT以外の人でも抗議・辞職デモに参加した人は多いようですね(一部に全く関係の無い『憲法9条を守れ』の人達も紛れていたようなので、そういうのは本来の主張をぼかす事になるので止めて欲しいですね)。

今回はこの問題の原因を作った杉田議員の発言に『事実誤認』が多過ぎるので、詳しく反論を述べたいと思います。

杉田議員の3つの事実誤認とは?

1. LGBTは差別されていない

まず杉田議員は寄稿で「LGBTは差別されていない」という旨の主張をしています。これが事実に反するのは明白です。

ネットで世論の声に耳を傾ければLGBTへの誹謗中傷は目立ちます。例えば、「キモイ」だとか「変態」といった中傷です。昔ほど偏見は減ったものの今でも根深い問題です。

また法整備的にも差別はあります。最も分かりやすいのが『同性婚の禁止』です。一般の男女に認められている権利がLGBTには認められていないわけです。これを差別と言わず何と言うのでしょうか。ちなみに「差別はない」と主張する杉田議員は同性婚に反対しています。

2. LGBT支援の度が過ぎる

杉田議員の寄稿のタイトルでもある『「LGBT」支援の度が過ぎる』ですが、これも事実に反します。

街を見回してもLGBTを過剰に支援しているような感じはありません。あるとするならユニバーサルデザインの『性別に関係なく誰でも利用可能なトイレ』が増えた事ぐらいです。そもそも、これは一般的な男女も利用する事が出来るので文句を言うのはオカシイわけです。

3. LBGは性的嗜好(フェチ・性癖)である

杉田議員はLGBTの内LGB(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル)を『性的嗜好』と言っています。これは明らかな間違いです。

性的嗜好とはフェチズム・性癖の事を指します。

LGBは『性的指向』です。
性的指向とは性の方向性・傾向のことを差します。

異性を愛する(異性愛)のも性的指向、同性をを愛する(同性愛)も性的指向です。フェチズム・性癖とは違うのです。

杉田議員は文中で「意図的に性的嗜好と性的指向を使い分けている」んですよね。これはLGBに対してとても失礼な行為であり、差別的だと受け取られるのは当然です。

また、杉田議員が同性婚に反対する理由として「ペット婚や動物婚を認めることになる」などと言っていますが、これは性的指向ではなく性的嗜好と扱っているからそういう発想になるのです。

そもそも杉田議員の主張の根底は『陰謀論』にあり

杉田議員はLGBT支援の他にも、保育園増設に反対しています。その理由が驚愕でした。

産経新聞の『杉田水脈のなでしこリポート』ではこのように主張しています。

「旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンは息を吹き返しつつあります。その活動の温床になっているのが日本であり、彼らの一番のターゲットが日本なのです。これまでも、夫婦別姓、ジェンダーフリー、LGBT支援などの考えを広め、日本の一番コアな部分である『家族』を崩壊させようと仕掛けてきました」

「LGBT支援の動きはコミンテルンが日本の家族を崩壊させるために仕掛けた」 自民・杉田議員の過去の発言に注目集まる

コミンテルンは大昔に解体された組織です。「LGBT支援や夫婦別姓(同性婚)の動きはコミンテルンが復活したからだ!(文中には書かれていないが保育所増設も同様だとネット番組内で主張)」という根拠もない陰謀論を主張しているんですよね。

杉田議員の行動の根底にあるのが陰謀論というのは政治家として非常に問題です。陰謀を信じているという事は『正常な判断力が無い』という事だからです。杉田議員を支持・擁護している人はこういった事実にも目を向けてもらいたいですね。

LGBT支援が優遇ではない理由

『子育て支援』を引き合いに出して「LGBTを優遇するな」と批判する人がいますが、全く違うんですよね。その理由を分かりやすく説明します。

例えば、支援を受けていない一般の男女を100とした場合、『子育て支援』を受ける人は150になります。

「じゃあ、『LGBT支援』も150になるのでは?」と思うかも知れませんがなりません。

なぜなら、LGBTは「同性婚が認められていない」、「トイレが不自由」などのハンディキャップを抱えているからです。つまり、ベースが100ではなく50なんです。

つまり、LGBTを支援する事は100から150になるのではなく、50から100になるのです。つまり『優遇ではなく一般人と対等にするための支援』なんです。

東京医科大学の不正入試(女子減点)も「生産性」による差別である

杉田議員は『生産性』が無いことを理由にLGBT支援をすべきないと主張しましたが、これは先日起きた東京医科大学の不正入試も同じなんです。

この不正入試は『女子生徒の点数を一律減点』したというものですが、その理由は「女性は出産等を理由に離職する事が多いから」という事でした。つまり、仕事上の『生産性』が悪いから不当に減点したという事になります。

「事実を言っているんだから問題ない」と擁護する人がいますが、事実なら何を言っても許されるわけではありません。

例えば、両親に前科があったとして、それを世間に言いふらして子供が不当な扱いを受けるのは許されるのでしょうか?許されませんよね。

これが差別なのです。

また、「差別」を「区別」と言い換える人がいますが、根本的に差別に対する認識が甘いと言わざるを得ません。50年前の常識が今の非常識であることも珍しく無いのです。時代に合わせて考え方を変えていく必要があると思います。

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