いよいよ戦争開始か…?小野寺防衛相が11月に『米国が北朝鮮に武力行使の可能性』を匂わせる発言。
10日、小野寺防衛相は「11月中旬、北朝鮮の行動に変化が無ければ、米国は厳しい対応を取る可能性がある」と述べました。
これはつまり、武力行使を意味するのでしょう。経済制裁であればわざわざ国民に予告する必要はありませんからね。
そして、武力行使が起きれば必然的に戦争が勃発し、日本がミサイルが落下する可能性は非常に高いと言わざるを得ません。
日本国民の恐怖を煽り、北朝鮮に『本気度』をアピールか?
今回の小野寺防衛相の発表は、おそらく北朝鮮への圧力の一環(パフォーマンス)なのだと思います。
日本国民の恐怖を煽る事で国民が騒ぎ出すわけです。そうすれば、北朝鮮は『いよいよ武力行使が来るか…』と思わせる事が出来るわけです。要するに日本がパニックになるほど、比例して北朝鮮国内の危機感も増すという事です。
そういう戦略だと願いたいですが、真相は政治家にしか分からないことです。
米国の武力行使を認める事は安倍外交の失敗を意味する
もし本当に武力行使が起これば、それは安倍外交の失敗を意味します。
安倍首相は武力衝突、戦争を回避する為に安保法制を施行し日米同盟を強化したわけです。ですから、武力行使が行われれば、安保法制を強行した安倍政権の政策は失敗だったということになるのです。
それに「失敗だった」では済まされない問題なんですよね。日本にミサイルが落ちれば100万人もの日本人が犠牲になると言われているわけですからね。
武力行使を認める事は外交成果ではなく、アメリカの意のままに動いただけです。なぜなら、武力行使をすればアメリカ本土の安全は守られますが、本来アメリカに向くはずの反撃は、全て日本及び韓国に向けられるからです。
武力行使を容認して、本当に日本の安全を守れるの?
小野寺国防相は「どの選択肢が取られたとしても国民の生命・財産を守る態勢をとる」と明言していますが、具体的にどういった方法で国民を守るかは明らかにしていません。
武力行使を認めた場合、国民を守る方法は一つだと思います。
『北朝鮮の反撃の隙を与えず殲滅する』という方法だけでしょう。
しかし、これは非現実的だと思います。北朝鮮が日本に向けている弾道ミサイルは1100基以上と言われていて、これらを反撃される前に全て破壊するのは不可能でしょう。日本に向けられたミサイルだけ破壊しても韓国は火の海になります。同時に破壊しなければならない対象が多過ぎるのです。
それに2003年にアメリカの先制攻撃により始まったイラク戦争は終戦まで8年もかかりました。つまり、北朝鮮と戦争になれば終戦まで数年、早くても数か月は要する可能性があるわけです。その間、ずっと日本は脅威に晒されるのです。
もし北朝鮮がイチかバチかで核ミサイルを撃ってきたら関東全域に被害が及ぶ
北朝鮮はまだミサイルへの核搭載技術は完成していないと言われていますが、イチかバチかで核搭載して日本に撃つ可能性もあります。そして北朝鮮が保有している水爆の威力は原爆の数百~数千倍と言われています。
以下の図は水爆の影響範囲を表したものですが、都心が爆心地の場合、東京と隣接県は壊滅的被害を受けます。爆風により窓ガラスが割れるなどの被害を含めれば関東全域が被害に遭います。たった1発の核ミサイルで。
出典i.huffpost.com
嫌でも安倍政権を支持せざるを得ない大義無き解散
国民の6、7割が反対した今回の衆議院解散ですが、改めて酷いと思います。
北朝鮮問題が切迫した状態で、政権交代などすれば日本は国際社会から総バッシングを受けるでしょう。それに、後に引けない所まで圧力政策を推し進めてきておいて、今更撤回するのも大きなリスクが伴います。
つまり、現実主義の国民は嫌でも自民党・安倍政権を支持するしかないのです。落選させたくてもそう出来ない状況なのです。
それを分かっていて安倍首相はこのタイミングで解散して「政権選択選挙」などと言ってるわけですからふざけた話です。
ただ、北朝鮮問題の主役は米国と北朝鮮ですから、結局のところ日本国民の生命はこの二ヶ国に握られているのです。そういう意味では誰が政権になっても同じでしょう。
色々言いたいことはありますが、まずは来月、米国による『厳しい対応』が無いことを願うばかりです。