政党1位のフォロワー数は偽物?枝野幸男による立憲民主党に国民の期待の声が高まる
つい先日出来たばかりの枝野幸男が党首の立憲民主党ですが、ツイッターでは早くも自民党のフォロワー数の抜き去り政党1位に君臨しました(10月7日時点では157,379フォロワー、自民党は117,261フォロワー)。
この急上昇に国民の期待の声が高まっている一方で、「急上昇は怪しい!」「フォロワーを買っているのでは?」などと疑惑が出ています。果たして本当にそうでしょうか?
自民党支持者や右翼は「立憲民主党のフォロワー急増は不正だ」と拡散
作家の百田尚樹氏やネトウヨ御用達まとめサイト『保守速報』は、立憲民主党のフォロワー急増したことを「どこかの業者に頼んでフォロワーをかき集めたのだろう」などと憶測で批判し、ネットで拡散しました。
聞くところによると、中国の業者は格安で幽霊フォロワーを集めてくれるらしい。
それはともかく、どこかの業者に頼んでフォロワーをかき集めたのだろうが、そうやって金で票を集めるという姿勢に、立憲民主党の本質が見える。 https://t.co/1HNcNOK36Y— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2017年10月4日
保守速報 : 立憲民主党のツイートをRTした約11000人のうち10913人が「非公開」という異常事態wwwwwwwwww https://t.co/iuEyk3bPZE
— 保守速報 (@hoshusokuhou) 2017年10月6日
立憲民主党はすぐさま事実を検証し、フォロワーを買った事実は無かったことが判明
立憲民主党は百田尚樹氏や保守速報のデマを真っ向から否定し、粛々と検証を行い無実であることを証明しました。
安倍政権は疑惑に対し、すぐさま検証しなかった事が支持率の低迷に繋がったわけです。一方で立憲民主党はすぐさま検証しました。この対応の早さは素晴らしいと思いました。
【検証】急成長の立憲民主党Twitter「フォロワーを購入」は本当か?(BuzzFeed Japan) – Yahoo!ニュース https://t.co/NUWVqlQ5sE
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月6日
【検証1】今度は立憲民主党のTwitterがリツイートも買っているという記事があげられているのを見つけました。根拠はリツイートした多くが非公式アカウントだということです。買っていないのでおかしいなと思い、検証してみました。 pic.twitter.com/AjzjRBaCcd
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月7日
【検証2】たしかに立憲民主党のこのツイートでは、リツイートが12768件ありますがそのうち12680件以上が非公開です。しかし、気象庁のツイートを見ても100件以上のリツイートは同じように非公開で表示されています。 pic.twitter.com/TyEGMMpAM9
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月7日
【検証3】Twitter社によると「Twitterに表示される公開ツイートのリツイートは、最新の投稿100件まで」だそうです(出典:https://t.co/2HHO7e33BA)。
どうやら非公開になるのはTwitter社の仕様のようです。 pic.twitter.com/2XkJu4csjp— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月7日
【結論】というわけで立憲民主党のアカウントがリツイートを水増しした(買った)ということに根拠はありません!フェイクニュースって怖いなあと思いながら、引き続き頑張って行きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月7日
ツイッターアカウントの健全性を分析するツール「Fake Follower Check」によると、立憲民主党よりも自民党の方がフェイクフォロワーが多い事が分かります。百田尚樹氏をはじめ自民党を支持する一部の人達は、こういった事実を無視して立憲民主党を批判するのは、大分偏った考えだと言わざるを得ません。
しかし、立憲民主党の支持者が独断でフォロワーを水増ししている可能性は否定できません。支持者が大勢いれば一部にそういう人が出てくるのは避けられないからです(それは他党にも言える事です)。
立憲民主党、枝野幸男氏が期待されている理由
ツイッターのフォロワー数だけでなく、Yahooの意識調査でも期待の高さがうかがえます。
「期待する」が約4割、「期待しない」が約5割という事で、「期待しない」のほうが若干多いですが、普段、安倍政権支持者で溢れかえっているYahooニュースでこの結果はかなりのものだと思います(一方で希望の党は「期待する」が2割、「期待しない」が7割という結果)。
何故こんなにも立憲民主党と枝野氏がここまで期待されているのか? その理由は明確です。
他の政党、政治家が信用出来なくなったから。
この一言に尽きます。
先日の東京都議選で自民党が歴史的大敗をして都民ファーストが勝利したのは、「自民党都議に期待が出来なくなったから」です。だから実績の無い都民ファーストでも勝利することが出来たのです。
これと同じ事が今回の選挙でも起きているのです。
自民党は森友加計日報問題での対応の悪さ、国民が支持しない解散で信用を落とし、希望の党は都政で結果が全く出せていない小池百合子氏が代表を務める政党です。多くの国民は「自民党も希望の党も信用できない」と思っているのです。
そこで、枝野氏が立憲民主党を立ち上げるわけです。
枝野氏の会見と演説は国民に新鮮に映りました。
【公式動画】一昨日の中野での枝野代表の演説をダイジェスト版にまとめました。みなさん拡散よろしくお願いいたします。Twitterをやっていない方にもこの動画が届くと嬉しいです!一緒に選挙をつくっていきましょう。 #1004中野 #立憲民主党 pic.twitter.com/24VhC4hhQd
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月6日
【拡散希望】10月3日有楽町前にて枝野代表が行なった演説です。一晩で撮影、編集作業を行いましたので、是非みなさまに見ていただければと思います。まだフォローしていない方や、Twitterをやっていない方にも見せてあげてください。よろしくお願いいたします。#枝野立つ pic.twitter.com/UN1WBsN7qr
— 立憲民主党 (@CDP2017) 2017年10月4日
枝野氏は会見や演説で、上から目線の政治ではなく、国民がしっかり話し合い、反対派でも納得いくような政治を行うと明言しています。
これは安倍政権とは真逆の思想です。安倍政権は民意を無視して強行採決を何度も行ってきました。経済政策でも権力者ばかりが恩恵を受け、中流以下の人は実質賃金が減り生活が苦しくなりました。
また、ここ最近の安倍首相は説明から逃げてきたのに対し、枝野氏は誠実な説明を行っています。こういった姿勢が国民の目に留まり「枝野さんなら信用出来るかも」と多くの国民が期待を寄せているのだと思います。
枝野氏といえば東日本大震災での「直ちに影響はない」発言
2011年3月11日に東日本大震災が起きたことは今も鮮明に記憶に残っていますが、この震災で注目されたのが原発事故です。
この原発事故は戦後最大のとも言えるもので、震災直後から枝野氏は説明に追われていました。そして原発の事を追求された際に発せられたのが「直ちに影響ない」という言葉です。
この言葉には賛否両論、むしろ否定的な意見の方が多いでしょう。しかし、私は当時の状況下では最適な言葉だった思います。なぜなら、「いずれ影響があるかも知れない」と言っていれば、国民はパニックになり更なる混乱を招いていた可能性がありますし、「影響はない」と断言していれば国民に嘘を付いたという事になります。
また、震災後4日間は不眠不休で対応していたことが2年後に明らかにされました。当時、ツイッターのハッシュタグに『#枝野寝ろ』というものが出てくるぐらい、枝野氏は身を削って働いていたわけです(枝野氏が新党を立ち上げたキッカケはこれをもじった『#枝野立て』というハッシュタグに後押しされたからとの事)。
正直当時の民主党は酷かったですが、今回の演説や会見を聞き「枝野氏だけは違う」、「枝野氏は国民の為に政治をしてくれる」と多くの国民が思ったから、今の期待の大きさがあるのでしょう。
これをきっかけに自民党も国民を第一に考えた政治をしてくれるようになる事を願うばかりです。