自民党・竹下亘の「島根にミサイル落ちても意味ない」発言が不適切な理由
先日、自民党の竹下亘総務会長が北朝鮮のミサイルについて「島根に落ちても何の意味もない」と発言したことが問題になり、民進党や共産党から批判を浴びました。竹下氏は「戦略的に考えた場合に、北朝鮮が島根を狙ってくるかというと、それはないだろうという思いを話した」と釈明し撤回はしない発言しました。
この発言が不適切かどうかの前に何かに似ていると思いませんか?
そうです。
「(震災で被害に遭ったのが)東北で良かった」と発言し批判を浴びた今村元復興大臣です。今村氏も「東京が被害に遭うよりも損失が少ない」という意味だったと釈明しました。
竹下氏も今村氏も「真意は違うから問題ない」というスタンスをとっているわけですが、真意に関係なく不適切な問題発言だと私は考えます。その理由を説明します。
島根県は他県より格下と言っているのと同義である
この発言が問題なのは、「島根県が他県よりも格下であり重要度が低いから北朝鮮が狙ってくる事はない」と言ってるからなんですよね。島根県としては侮辱されているようなものなわけです。だから不適切なのです。
本当に戦略上意味が無い?
そもそも「戦略上意味が無い」というのは本当でしょうか?
鳥取、三重、長野、栃木、茨城だったら意味があるのでしょうか?それとも意味が無い?つまり、何を基準に意味が無いと言ってるのかが分からないんですよね。
個人的には日本のどこにミサイルが落ちても大問題ですし、北朝鮮の戦略上の意味もあると思います。
なぜなら、どこであれ日本領土にミサイルが落ちたら『戦争状態』を意味するわけですから、普通の日常は送れなくなります。経済もストップするでしょう。ですから、『人的被害は最小に経済的被害を引き起こす』という意味では有効な戦略であると言えるわけです。
政治家は『先生』などではない
余談ですが、政治家の事を『先生』と呼びヨイショする人がいますが、このように明らかな不適切発言をしても何が問題なのかも理解できず撤回もしないのが現実なのです。
政治家の社会的地位は高いかも知れませんが、指導的立場である『先生』とは程遠い存在です。むしろ『生徒』として一から常識を学んでもらいたいですね。