高須クリニック院長が民進党大西議員を名誉棄損で訴えた件での最大の疑問
今回は高須クリニック院長の高須克弥氏が民進党の大西健介議員を名誉棄損で訴えた問題について、私の見解を述べます。
どんな騒動か?
朝日新聞の記事によると騒動の発端は以下のように書かれています。
大西議員は17日の衆院厚生労働委員会で、美容外科の強引な勧誘の問題を質問。「陳腐な広告が多い」と発言し、例の一つとして「『イエス!まるまる』とクリニック名を連呼するCM」を挙げた。
大西議員はこれに対して以下のコメントを発表しています。
質疑全体を見れば特定のクリニックの名誉を傷つける内容でないことは理解頂けると思う。主張の内容は分かりませんが困惑しています。
これは、『イエス!まるまる』と言えば、高須クリニックのキャッチコピーで有名ですから、完全に個人を特定するものです。名誉棄損で間違いなくアウトだと思います。
民進党大西議員はどういうつもりで発言したか?
名誉棄損でアウトなのは当然ですが、高須クリニックの名誉を傷付けるつもりは無かったと思いますね。単純な話、それをやって民進党に利益があるとは思えないからです。
おそらく大西議員にとって、美容外科=高須クリニック、そして、『イエス!まるまる』の印象が強すぎたのだと思います。同様に美容外科と言えば『悪徳クリニックが多い』という印象も強いわけです。
つまり、印象の強い『イエス!まるまる』と、印象の強い『悪徳クリニック』が不運にも結びついてしまい、こういった発言に至ってしまったのではないかと思いました。
国民の感覚とずれ過ぎている政治家が多過ぎる
本件についてほとんどの人が高須クリニックの名誉が棄損されたと思っているはずです。個人を特定できるフレーズを悪徳業者の一例として出しているわけですからね。
言葉のあやであったとしても、結果としてこうなってしまったわけですから、発言を撤回し誠心誠意謝罪すべきです。もし、裁判で大西議員が勝てたとしても国民は支持しないでしょう。罪に問われなければ何もかもが許されるわけでは無いですからね。
あまりにも国民の感覚とずれ過ぎているんですよね…。
これは安倍政権にも言える事です。
安倍政権の支持率が低迷した理由は、国民の感覚とずれ過ぎた行動をとり続けた事で信用を失ってしまったわけです。
政治家は国民を代表する立場なのですから、国民の感覚をきちんと理解して欲しいものです。
最大の疑問はネット右翼(ネトウヨ)の行動
今回の件で最大の疑問は、普段は「整形大国」などと言って韓国を侮辱しているネトウヨが、日本の『整形王』とも言える高須克弥氏をどういった心境で支持しているのか?という事です。
ダブルスタンダードにも程がありますよね。整形を生業としている高須克弥氏にとっては、いささか複雑な心境でしょう。