自衛官は右翼か?左翼か?
某知恵袋で「自衛官は右翼思想ですか?左翼思想の人はいるのですか?」といった質問があったので、今回はそれについて私の見解を書きたいと思います。
自衛隊・自衛官と言えば公選法違反(運動員買収)の容疑で逮捕された元航空自衛隊幕僚長の田母神俊雄氏が有名ですが、彼はバリバリの右翼です、しかも極右・排外主義・差別主義と呼ばれる思想の持ち主です(IS・イスラム国に殺害された後藤健二さんに対し、日本に迷惑をかけた事を理由に在日外国人だと疑ったことが問題になりました)。
自衛隊トップだった田母神氏は極右ですが、一般的な自衛官は右翼なのか?それとも左翼なのか?私の見解はこうです。
自衛官は右翼でも左翼でもない、その理由とは?
自衛官は右翼でも左翼でもありません。少なくとも表向きはそうでなくてはならないのです。
「北朝鮮や中国の脅威から日本を守っているんだから右翼でしょ?」と思う人は多いと思います。確かにその一面を見る限りは右翼的かも知れません。
しかし、自衛隊の任務はそれだけではありません。災害派遣も行っています。日本で災害被害に遭うのは日本人だけではありません。外国人も被害に遭うのです。
冒頭で田母神氏が後藤健二さんを在日扱いした事を取り上げましたが、田母神氏が後藤さんが人質になっている時にああいった発言をしたのは、「もし在日だったら救出すべきではない」という考えがあったからではないかと思います(そうでなければ在日扱いする必要が無いからです)。
もし、災害の時も「在日(外国人)だから」という理由で救出をしない事があれば大問題なわけです。つまり、災害時は人種関係なく救出しなければならないといけないのです。これは左翼的思想と言えるかもしれません。
つまり、自衛官は時と場合に応じて、右翼的思想と左翼的思想を使い分けているのです。転じて、自衛官は右翼でも左翼でもないと言う事が出来ます。
ただ、内に秘めた思想は本人にしか分からない事なので言及しません。ここで述べたのはあくまで職務上の思想という事になります。
自衛官の任務はあらゆる国とあらゆる人を守る事
自衛隊・自衛官は日本と日本人だけを守るだけが任務ではありません。先ほど述べたように、災害時は外国人の救助も任務ですし、世界各地での国際平和協力活動も行っているわけです。しかし、いざという時は日本の為に命を懸ける事も必要になるのです。
任務とはいえ、個人の内に秘めた思想とは正反対の事を強いられる場合もあり、そのうえ自らの命を危険に晒すわけですから、我々一般国民は自衛隊・自衛官に感謝しなければなりません。