自民党の支持率低迷と歴史的惨敗。なぜそうまでして安倍首相は加計問題を説明しないのか?
2017/07/14
東京都議会選挙にて歴史的惨敗をすることになった自民党、そして、それと連動する形で第2次安倍内閣で最低支持率(日テレ系だと31.9%)を記録する事になりました。今のままでは20%台に突入するのも時間の問題でしょう。
東京都議会選挙だけならまだしも、内閣支持率まで低迷してしまった以上、今回の低迷の原因は安倍政権そして安倍首相の言動や対応に問題があったからと言わざるを得ません。
何故そうまでして安倍首相は森友問題・加計問題の説明を拒否するのか?
今回の自民党・安倍政権の低迷の理由は、森友学園問題や加計学園問題について説明を拒否し続けてきた事や、安保法制や共謀罪の強行採決など、民主主義を軽視した強引な政治に国民の我慢の限界を超えたからでしょう。
安保法制や共謀罪は安全保障上必要だと考える国民も多いので、多少の強引な手段も許容する考えの人が多いのかも知れません。
しかし、森友・加計問題については国民の7~8割が「説明不足」と考えている事が各社の世論調査で判明しています。おそらくこれが今の安倍内閣低迷の主原因だと思います。
森友・加計問題について、十分な説明を誠実に国民に伝えていれば、今回の様な低迷を招くことは無かったと思うんですよね。都議会選挙は惨敗でも内閣支持率まで低迷することは無かったはずです。
内閣支持率の低迷は安倍首相自身の政治生命にも関わる問題だと思うのですが、そうまでして森友・加計問題の説明をまともにしない理由は何なのでしょうか?
言ってしまえば、内閣支持率低迷よりも森友・加計問題の説明責任から逃れる事を選んだわけです。余程正直に話したくない事情があるとしか思えないんですよね。例えば、森友・加計問題は潔白でも、その他に公にしたくないやましい事があると疑わざるを得ません。
そろそろ説明責任を果たさなければ…
これまで安倍首相は「説明責任を果たす」と口では言ってきましたが、それは実体が伴わないものでした。国民がその事を忘れるまでの「その場しのぎ」だったんですよね。
しかし、国民は忘れてなんていませんでした。他に支持できる政党が無かったから「我慢」していただけなんです。そして今回、都民ファーストという受け皿が出来た事で「我慢」していた国民が離れて行ったということです。
そろそろ安倍首相は本当の意味での説明責任を果たすべきです。そうしなければ安倍政権の崩壊は避けられないでしょう。
ただ、今になって説明責任を果たしたところで、「説明が遅れたのは証拠隠滅を図っていたからだ!」という新たな疑惑が生まれる可能性はあります。しかしそれも、これまでのツケが回ってきただけなので、キチンと責任は取ってもらいたいものです。