ネット世論ほどアテにならないものは無い。その3つの理由とは?
今やネットは無くてはならない存在になりました。自分の意見に自信が無くなった時はネット世論に耳を傾ける事もあるかと思います。
しかし、ネット世論を過信することは避けた方が良いでしょう。その理由を3つ紹介します。
1. タイミング次第で意見が180度変わる
まず第一に、ネット住民は自分が弱者・少数派になる事を恐れます。また、ネットを不満の捌け口にしている人も多いです。
なので彼らは自分が劣勢だと思えば口を閉ざします。中には強者・多数派になる為に本来の意見とは180度違う事を主張するのです。そうして弱者・少数派に勝利することで優越感に浸れるわけです。
こういった事が顕著にみられるのがヤフーニュースのコメント欄(ヤフコメ)です。ヤフーニュースには各新聞社のニュースが掲載されます。当然ネタが被る事も多々あるわけです。
ネタが被ったのならコメント内容も同じかと思いきや違うのです。ニュース記事は同じ事が書かれているのにコメント内容は180度違うなんて事が当たり前のようにあるんですよね。例えば、問題が立て続く自民党について安倍首相が声明を出した時、A社の記事では安倍首相を擁護する声が大半を占め、B社の記事で安倍首相を非難する声が大半を占めるということがありました。
2. 自作自演・ステマの可能性がある
ネットの特徴として匿名性の高さが挙げられます。
匿名だから安心して意見が言えるというメリットがある反面、匿名を悪用して他人になりすます事も出来てしまうんですよね。
上で紹介したヤフコメは会員登録が必要ですが、一人でいくつもアカウントを取得する事が可能です。つまり、100人がそれぞれ100アカウントを自作自演すれば10,000人です。信じる人が多ければ容易に世論誘導が行なえてしまうんです。
あとは悪質アフィリエイターによるステマ行為なんかもそうです。商品を売る為に本心とは反する事を言ったり、虚偽の口コミを捏造するといった事もあるのです。
3. 特定の層が密集しやすい
それぞれのサイトには派閥みたいなものがあります。一見中立だと思われるサイトでも実は一方に偏向している場合があるのです。
例えば、特定の思想とは無縁そうな『ニコニコ動画』には実は右寄り(右派)な思想の人が多いです。それは政治カテゴリの動画を見れば一目瞭然です。上から下まで中国・韓国批判や野党批判動画ばかりです。
というように、公平な意見を求めたつもりが実は偏った意見を拾ってしまうという事になりかねないのです。
ネットはほどほどに。自分の意見を大切に。
というようにネットは偏向しやすい場所であり、情報操作も容易に行なえてしまうので、過度に信用することは止めましょう。
一番大切なのは「自分がどう思うか?」だと思います。自分の意見を大切にしましょう。