野党が頼りない今こそマスコミが政権批判すべきたった1つ理由
安倍政権を支持する人を中心に、マスコミが偏向報道や印象操作をしているのではないかと批判が起こっているのは皆さんご存知かと思います。それが事実かどうかはさておき、偏向報道や印象操作が必ずしも悪いとは思いません。そして、現在の日本においてマスコミによる政権批判は行うべきというのが私の考えです。
100%支持される政権は存在しない
マスコミが政権批判すべきたった1つ理由、それは…
安倍政権を支持している国民は約半数しかいないからです。
現在、安倍政権一強と言われており、野党は居ても居なくても同じという状態です。しかし、100%の国民が安倍政権を支持しているかと言うとそうでは無いんですよね。およそ半数の国民しか支持していないのです。
もし、マスコミが政権批判せず、野党も頼りないのであれば、世論とのバランスが崩壊してしまうわけです。世論とのバランスを取る為にもマスコミが厳しく政府を監視することは非常に重要な事なんです。それを出来ずにいるのが中国や北朝鮮のような独裁国家です。日本をそうさせてはいけません。
メディア多様化の時代、政治的スタンスは色々あっていい
以前、『言論封殺』『言論の自由』というキーワードが話題になった際、政府はメディアに対して「公平・公正な報道をすべき」など書かれた圧力文書を配布したことが物議を醸しましたが、政府の主張は一見正しいようで間違っています。なぜなら、公平・公正というのは感覚的なものなので主観が入るからです。つまり、誰が言うかで公平・公正の基準は変わってしまうのです。当然、政府が言えば政府基準になってしまいます。
公平・公正である必要は無く多様であるべきだと私は思います。
なぜなら、テレビ局がNHK1社だけしかなかった時代と違って、今は無数に存在するんですよね。さらにはテレビ局に匹敵する影響力を持つ個人配信者(ユーチューバー)もいる時代です。公平・公正を求めるならこれら全てを対象にしなければ世論が偏向してしまいますが、これをやるのは非現実的ですよね。
ですから、公平・公正ではなくそれぞれのメディアが多様な価値観で報道をするのが今の時代に則しているのです。それに、産経新聞や読売新聞は政権寄りの報道をしていますが政府は何も言いません。これは、暗に政府が公平・公正ではなく多様な報道を認めているという事になります。
民主主義は国民一人一人が声を上げることが重要
そもそも民主主義とは国民一人一人が主権を持つ事を指します。
ですから、選挙で支持政党が負けたからと言って黙り込む必要は無いのです。少数派だろうと政権に意見する権利はありますし、抗議デモを起こしても良いのです。
野党もマスコミも頼りにならないのなら、国民一人一人が声を挙げるべきなんですよね。批判の声が多くなれば政府も不支持派の意見を取り入れざるを得なくなるでしょう。
それが民主主義です。
黙って嫌な事に従う必要は無いのです。