北朝鮮への先制攻撃は99%起こりえない理由(トランプ大統領にまともな判断力がある場合)
29日朝、再び北朝鮮が日本の経済水域(EEZ)にミサイルを落下させ、日本政府は北朝鮮を非難しました。今回も安倍首相は「さらなる圧力をかけていく」などと話していました。
私たち国民が気になるのはやはり「米国は北朝鮮を先制攻撃するのか?」という事でしょう。
私の見解ですが、トランプ大統領にまともな判断力があるなら99%起こり得ないと思います。その理由について説明していきます。
戦争になれば東京の人口密度3倍のソウルは一瞬で火の海に…
アメリカが先制攻撃をすれば戦争が始まるわけですが、そうなれば確実に韓国のソウルは一瞬で火の海になります。
ソウルを射程圏内に定めたロケット弾10,000発が配備されていて、わずか30秒で全弾発射可能です。しかも、スイッチ一つ撃てるとのことです。
そして、ソウルは東京の3倍の人口密度を誇る過密都市です。総人口は約1,000万人、そのうち外国人約30万人が暮らしています。また、サムスン、LG、ヒュンダイなど世界有数の企業が集まる都市でもあるわけです。
途上国で行われたイラク戦争とは全く状況が異なるわけです。マティス米国防長官が「一生のうちで最悪の紛争になる」と言ってるように、戦後最悪レベル戦争になりかねません。
もちろん、韓国政府がそれを許可するとは思えませんし、世界各国の外国人が30万人も住んでいるわけです。米国が無視して先制攻撃をすれば世界中から非難される事になります。
もし、北朝鮮の隣に韓国や日本のような標的が無ければ、今ごろアメリカは先制攻撃していたかも知れません。でも、現実は犠牲が大きすぎるわけです
北朝鮮であっても意味も無く他国にミサイルを撃ち込まない
北朝鮮は世界征服でも考えているのでしょうか?流石にそれは考えにくいですよね。
北朝鮮にとってアメリカは脅威ですから、抑止力の為(アメリカと対等になる為とも言われていますね)にミサイル実験・核実験を繰り返してはいるものの、他国の領土・領海にミサイルを撃ち込むことはしてません(排他的経済水域には落ちましたが…)。
ミサイル実験の失敗で日本領土に落下してくる可能性があるのは不安ですが、日本や米国が北朝鮮を挑発しない限りは、日本領土にミサイルが落ちる事は無いはずです。
どう足掻いても北朝鮮はアメリカには勝てない
このまま北朝鮮のミサイル精度が高まり、いつでもアメリカを攻撃出来るようになったとしても攻撃する事はないでしょう。
なぜなら、北朝鮮がアメリカに勝てる可能性はゼロだからです。
勝てない相手にわざわざミサイルを撃ち込んで戦争を起こす理由がありません。あるとするなら、日米が北朝鮮に過剰な圧力を掛け過ぎて暴走してしまう場合ぐらいだと思います。
平和維持にはある程度の妥協が必要
以上の事を考慮するとアメリカが北朝鮮に先制攻撃を仕掛ける可能性は限りなくゼロに近いと言えます(トランプ大統領にまともな判断力がある場合)。先制攻撃をした時点で日本や韓国には多大な被害が生じ、そこに住む外国人も犠牲になるわけですからね。アメリカファーストとは言え簡単には決断出来ないでしょう。先制攻撃があるとするなら、いよいよ北朝鮮がアメリカや同盟国である日本や韓国に攻撃を仕掛けることが明確になった時でしょう。
日本にとって北朝鮮のミサイル実験・核実験は、暴発した時の事を考えると脅威ですから、何とかしてもらいたい所です。しかし、一方的に要求を突き付けるだけでは相手は呑まないでしょう。
大切なのはミサイル実験・核実験の停止させる事では無く、北朝鮮との関係改善です。
ミサイル実験・核実験の停止させることが出来ても、日本に対する復讐心が強まれば日本人を標的にしたテロが起きかねません。だから、関係改善を第一に考えなければいけないわけです。
逆に、日朝、米朝の関係が改善されれば、例えミサイル実験・核実験が継続されたとしても今ほど脅威ではなくなるでしょう。敵が兵器を持つから脅威なんです。