過剰対応は混乱を招く。東京メトロ北朝鮮ミサイル発射報道で運転見合わせ
29日早朝、北朝鮮がミサイル発射実験を行った旨の報道を受けて、東京メトロや北陸新幹線が一時運転を見合わせる対応をしました。
正直言って過剰対応だと思いました。
ミサイル着弾の恐れを知らせる警報システム「Jアラート」が鳴った場合に運転を見合わせるのは当然の対応ですが、発射したという報道だけで同じ対応をするのは過剰です。
なぜなら、北朝鮮によるミサイル発射実験は今までも散々行われていたわけです。ミサイル発射実験の度対応していたらキリが無いですし、不必要に国民の不安を煽り混乱を招きかねません。
今はまだ北朝鮮のミサイル発射に過敏になる必要は無い理由
もちろん、北朝鮮情勢は過去最高に緊迫した状況です。だからといって、意味もなく北朝鮮が日本本土にミサイルを撃つ理由はありません。撃つとすればアメリカが北朝鮮に先制攻撃し、その報復として日本を攻撃する場合ぐらいでしょう。
つまり、アメリカが先制攻撃を仕掛けるまでは今回の様な過剰な対応は必要ないと私は考えます。
不必要な過剰対応は国民を混乱させ最悪の事態を招きかねない
私たち国民は東日本大震災や関東大震災の過ちをもう忘れてしまったのでしょうか?これらの震災では事態を過剰に恐れたと言わざるを得ません。
その結果、
- 食料品の買い占め
- 被災地への風評被害
- デマの流布による民族差別
などの社会問題が発生したわけです。
不必要に不安を煽ることは自ら首を絞めます。
日本が戦争をすることになった理由も「米国」という恐怖に支配され「先制攻撃しか道は無い」と思い込んでしまったからでしょう。
勝ち目が無いと分かっていても玉砕覚悟で特攻を仕掛け、原爆が落とされるまで降参しなかったのも「敗戦したら日本はお終いだ」という不安や恐怖に支配されていたからでしょう。
繰り返しになりますが、今回の東京メトロやJR西日本の対応は国民を不必要に不安を煽る過剰な対応だと言わざるを得ません。