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「偏向報道するな!」と言う人はむしろ偏向報道を望んでいる事実

   

森友学園理事長夫人と安倍昭恵夫人のメールやり取りで、疑惑が生まれた民進党辻元清美議員について、産経新聞が他社メディアよりも一歩踏み込んだ報道をしたことで、「産経は偏向報道しない」「産経を支持する」「真実を伝えているのは産経だけ」などと絶賛されています。

「偏向報道するな」と抗議する人は自分に都合の良い偏向報道には文句を言わない事実

産経新聞支持者の多くは「偏向報道をするな」と他社メディアを批判します。

確かに、左寄りのメディアが「与党の不祥事は大きく取り上げ、野党の不祥事はあまり取り上げない」という偏向報道があるのは事実です(全てのニュースを見ていないので事実は分かりませんが感覚的にそう感じます)。

しかし、それは右寄りな産経新聞にも当てはまる事なんですよね。産経新聞は野党の批判的な報道は盛んに行ないますが、安倍政権や右派政党への批判的な報道はほとんど行いません。

つまり、どちらのメディアも偏向報道は行っているんです。

なのに、「偏向報道するな」と声を荒げている人達は偏向報道を行っている産経新聞には何も言わないどころか絶賛しているわけです。

要するに自分にとって都合が良い偏向報道は歓迎しているということなんです。

もし本当に偏向報道が許せないのであれば、産経新聞も批判しなければ筋が通らないわけです。

メディアは政府の監視役でもあるので政権批判報道は必要

個人的には偏向報道は必要だと思います。「偏向報道をするな」と言っている人も本音はそうでしょう。偏向報道をしている産経新聞を支持しているわけですから。

また、メディアが中立・公正である必要も無いと思います。むしろ、反政府ぐらいの立ち位置が丁度良いぐらいだと思います。なぜなら、メディアには政府を監視する役割があるからです。

例えば、マスコミと政府が同調したらどうなるでしょうか?

そういう国が近くにありますよね。北朝鮮や中国です。これらの国では政府とマスコミの二大権力が同調しているので、民意を汲み取る機関が無いようなものなんです。だからメディアは反政府的な立ち位置でなくてはならないわけです。

今の日本は右寄りな政権と言われているので、それに反発しメディアの左傾化が強まるわけです。逆に、政府が左傾化し移民審査が緩くなり治安が悪化してくればメディアは右傾化し左翼政権を批判するでしょう。

基本的に人間は安定を求めます。比較的安定した国である日本の国民は現状を変えたくはないのです。

だからこそ、政権の思想が極端に偏ることが無いよう釘を刺す為にも、メディアは反政府的なスタンスをとるべきなんです。

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