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安倍首相「アベノミクスが信任を得た」と勘違い発言。そういう所が支持出来ない理由なんだよ

   

今回の参議院選挙で自民党の圧勝と言っても過言ではありませんが、相変わらずの投票率の低さだったり、半分の国民が安倍政権を支持していない現状は以前と変わらずです。

安倍首相は勝利の理由を「アベノミクスが信任(評価)されたから」と、自身の手腕によって勝利を勝ち取ったと勘違いしているようですが実際は異なります。

アベノミクスがいまいち成果が出せていないのは、過去の統計で分かっている事なんですよね。普段、安倍政権に肩入れしている産経新聞ですら「実感無し」が大半という結果になっています。

都合の良いように解釈する不誠実さが反発を買う

今回の選挙で自民党が圧勝だったのはアベノミクスの成果ではなく、野党が頼りなさが原因であることは明白です。それを都合よく自分の手柄とする不誠実さが多くの反感を買うのです。

2014年にも、「やる必要が無い」という周囲の声を無視して700億円もかけて解散総選挙をやっているんですよね。野党が戦える状態ではない時期にわざわざ解散総選挙をして勝利し、「国民に支持された」と都合良く解釈し喜ぶわけです。

また、最近放送された自民党のCMもそうです。かなり不快感を覚えた人も多いのではないでしょうか?「日本は今、前進しています。 雇用も、所得も。 全国で大きく改善しています。」といったフレーズを安倍首相が喋るやつです。雇用が増えたと言っても非正規が増えただけで不安定さは増したわけですし、所得が増えたと言っても増税・物価上昇により実質賃金は下がり生活は苦しくなったわけですよね。つまり、都合の良いデータだけ切り取って成功をアピールしているんです。

人間には感情がある。政策だけが評価基準ではない

今の日本は野党が頼りなさ過ぎて、安倍政権のほうがまだマシだと思っている人は多いと思います。それが、今回の選挙結果なのでしょう。

しかし、国民の半数は安倍政権を支持していないのが現実です。

それはやはり、自分の都合の良いように解釈して国民の意見にキチンと向き合おうとしない不誠実さにあると思うんです。安保法案の強行採決の時も、賛成派の人ですら大半が「その対応は良くない」と批判していたんですよね。

もし、アベノミクスで日本の経済が上向きになったとしても素直に喜べません。いくら財布が重たくなっても、不誠実な人が国家のトップにいるというのは感情的にあまり良いものではありません。

舛添要一、甘利明、田母神俊雄といった大物が不正に手を染めて、政治家に対する信用はがた落ちです。せめて国家のトップぐらいは誠実であってもらいたいものです。

そして、憲法だけは都合良く改正させてはなりません。なぜなら、憲法は政治家の暴走を食い止める手段だからです。きちんと改憲草案を読んで国民一人一人が考えるべきです(現時点で改憲草案を読んだのはたったの15%という低さですからね・・・)。

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