東京都議会で自民党も舛添批判。しかし茶番にしか見えない理由
先日行われた東京都議会の代表質問で、各党の代表者が舛添都知事を猛烈批判しました。
自民党の神林茂議員は「私は怒っています。あまりにせこい、せこすぎる」と批判し、辞任するように促したわけですが、どうもスッキリしないんですよね。
まるで舛添氏をスケープゴート(生贄)にしている、茶番であるような気がしてなりません。
私がそう思う理由は2点。
批判するだけ?推薦した自民党に責任は無いのか?
これまで自民党は舛添批判に消極的でした。なぜなら舛添氏を都知事に推薦したのは自民党であり安倍首相だからです。責任を回避するための逃げ道を探していたわけです。
事態が進展するにつれ状況は悪化、この状況で黙っていれば逆効果という事で、やっと批判するに至ったのでしょう。
しかし、批判するだけでは舛添氏に全責任を押し付けて、推薦した自民党は責任から逃れているという事になるわけです。まさにスケープゴート。
推薦した自民党・安倍首相には何らかの責任を取るべきです。会見をやるだけでも多額の経費や人件費がかかり、それを国民が払っているわけです。推薦が無ければこういう無駄金が使われることも無かったかも知れないのです。
自民党はなぜこのザル法を何十年も放置しているのか?
戦後70年間ほぼすべての期間、政権を握っているのは自民党です。
「理由を付ければ政治資金を私的流用してもOK」というザル法をずっと野放しにしていたのは自民党なんですよね。
国民が求めるのは舛添批判よりも「せこい政治家がズルを出来ないようにする法改正」です。
でも、それを取り締まる法律はなかなか作られません。「政治と金」の問題はずっと言われているハズなのに…。
つまり、舛添氏以外にも多くの政治家(与野党ともに)が同様の事に手を染めているから法改正したくないという事なんだと思います。
つまり、舛添批判だけで済ませようとしている(ように見える)以上、このやり取りは茶番としか思えないんです。