被災地での空き巣「射殺しろ」とタケシ。ホリエモンは批判。ヘイトが虐殺へ変わった国が実在するlことを直視すべきだ
2016/05/02
ビートたけしがテレビ番組で被災地での空き巣は「射殺しろ」と言ったことに対して、ホリエモンが「シャレにならない」と批判したことが話題になっています。
たけしさんの発言は、被災地で苦しんでいる人に追い打ちをかける様な悪人にはそれぐらいに対応が相応しいという比喩的な表現で言ったのはホリエモンも分かっているはずです(たけしさんの場合、過去に襲撃事件を起こしてるので一概に比喩で言ったと断定はできませんが・・・)。
その上でホリエモンが「シャレにならない」というのは、やはり実際に、いとも簡単に一線を越えてしまう人が多いからでしょう。例えばヘイトスピーチデモのような事を平然と行う人がいるわけです。
このヘイトスピーチデモは少なくない人数で行われるわけですが、けして一人ではやらないはずです。我も我もと集団心理が働き行動のブレーキが外れていった結果、ここまでの規模になったわけです。
悪人だけではありません。集団心理は誰にでも備わっている性質です。だから危険なんです。
たけしさんの「射殺しろ」という言葉に触発され、一人が実際に行動に移したとします。射殺は出来ないにしても何らかの方法で殺害します。
すると、今まで感情を抑えてきた人がその行動を目撃し触発されブレーキが外れます。殺害とまではいかなくても制裁を加えることに抵抗が無くなっていきます。
そういった風潮が広まっていけば、暴力に対する罪悪感はなくなります(周りと同じことをするわけですからね)。
話を戻しますが、ヘイトスピーチが罪悪感も無く当たり前のように行われている現状があるわけです。ネットでの暴言を含めれば相当な数です。今はヘイトスピーチの段階でブレーキがかかっていますが、そのブレーキが外れれば悲惨な事になるのは目に見えています。
集団心理は人間の習性ですから、風潮が出来てからでは制御できず手遅れになる可能性があります。だから、最初の一人を生み出さない為にも、影響力がある人が安易に「射殺しろ」などと発言するのは控えるべきです。
ヘイトスピーチが虐殺を生んだ実例
「「殺せ」と叫ぶ人々は、やがて潮目が変われば本当に殺すだろう。:三浦英之氏」
上の記事を読んでみてください。ヘイトスピーチを行っていた人達がいつの間にか次々と虐殺を行うようになった国が実際に存在します。
ルワンダではヘイトスピーチから始まり、多数派民族が少数派民族をナタやこん棒で集団虐殺を行う事態に発展しているんです。けしてそれは大昔の事なんかではなく、1994年と比較的最近の事なんですよね。
関東大震災の時には「朝鮮人が井戸に毒を流した」というデマが広まり日本人が朝鮮人を虐殺したという歴史もあるわけです。日本がルワンダと同じようにならないという保証があるでしょうか?
日本をそんな国にしないようヘイトスピーチを許してはなりません。