【熊本地震】自粛しても良いが相手に強制するな!
次第に落ち着きつつある熊本地震ですが、ここ1週間は各所で自粛ムードが蔓延していましたね。特に自粛しないメディアに対してはバッシングといった反応も多く見受けられました。
自粛するもしないも個人の自由
行動の自粛は基本的に「被災者の気持ちを考え行われたもの」です。ですから自粛すること自体は良いことです。
しかし、だからといって自粛しない事が悪とは限らないのです。なぜなら、それを良かれと思ってやっている場合もあるからです。
例えば、プロ野球選手。
プロ野球は観覧する人からすれば娯楽でしかありません。ですから、自粛の対象になってもおかしくないわけです。
でも、プロ野球選手はこう言います。
「僕らが出来ることは野球だけです。出来ることをやって被災者を元気付けたい」
「野球なんて被災者の役に立たない」と言う人もいるかも知れませんが、それは全ての事に言えることです。何が役に立つかは人それぞれです。物資を必要とする人、娯楽を必要とする人、というように人によって異なるわけです。
自粛の強制は被災者から選択肢を奪うことになる
これまで話したように、自粛する事が被災者の為になるかも知れませんし、逆に自粛しないことが被災者の為になるかも知れないのです。ですから、自粛するもしないも個人の自由です。
でも、自粛することの”強制”はやってはいけません。
強制は個人の良心を踏みにじる行為です。そして、被災者から選択肢を奪う事にもなります。
当然、被災者が目にしたくない情報もあると思いますが、”見ないという選択も出来る”わけです。
そもそも日本人には「思想の自由」「表現の自由」が認められているわけですから、各々が自分で考え行動することが大切です。
自粛を強制されるべきものがあるとすれば、被災者を混乱させるデマと、震災を悪用したヘイトスピーチでしょう。悪意ある行為は認めてはいけません。