【中学女子誘拐】アニメが犯罪の原因になり得る理由と2つのパターン
2年間もの間女子中学性を誘拐監禁した寺内樺風容疑者が「アニメに熱中していた」と一部のスポーツ紙が報じたことでアニメファンを中心に「根拠も無く結びつけるな!」と反感を買っているようです。
短絡的な関連付けは良くないですが、アニメやゲーム他にもドラマや小説なんかも犯罪のきっかけにはなり得ると私は考えます。
勿論、ごくごく普通の人はこれらに関心を持っていても犯罪を起こす事はありません。
でも一部にはそれが原因で犯罪に走る人がいるのも事実でしょう。そして、それには2パターン存在します。
1. アニメやゲームから犯罪のアイデアを得るパターン
まず1つ目は、元々犯罪願望がある異常人格者がアニメやゲームから犯罪のアイデア得る為に利用するパターン。
この場合はアニメやゲームが無くても犯罪を起こしている可能性が高いですが、参考にするアニメやゲームによっては犯罪の規模が大きくなる可能性があります。
2. 擦り込みによる架空世界の常識の現実化
今回の事件に関連するのはおそらくこちらで、作品の内容自体にも問題があるケースが多いと思われるパターン。
宗教のようにアニメやゲームに熱心になり過ぎると、その世界での一風変わった常識やルールが当たり前になり、現実でのルールが疎かになります。
海外生活が長い人が日本で生活し始めると、生活様式にギャップを感じて馴染めないのと同じだと思うんですよね。
携わる時間が長ければ長いほど、両者のギャップは広がり適応が難しくなるわけです。
例えば男性向けの”萌え”アニメやゲームには、可愛らしい女の子をペットのように扱うシチュエーションのものがあります。その女の子はご主人様に従順で、さも嬉しそうにしているわけです。
こういったアニメやゲームにのめり込み、その世界での常識が現実化していけば、本当に女性をペットのように扱う人が生み出されてもおかしくはありません。
おそらく寺内容疑者は監禁したというよりも、萌えアニメ・ゲームの様なシチュエーションだと勘違いしているように思えますね。
指名手配されるまでは罪悪感も無かったのではないでしょうか。「アニメやゲームではありきたりなシチュエーションだから」と言って、そこまで大それたことをやっている自覚は無かったように思えます。
「ネットが出来る自由も、買い物する自由も与えている。きっと彼女は僕に好意があるに違いない」そんな風に思っていたのではないでしょうか。そうでもないと、”一緒に料理をする”なんて考えには至らないでしょうし。
ゲーム・アニメは規制すべきか?
どんなものでも熱が入り過ぎれば現実での常識が疎かになっていきます。なので、安易に規制すればコンテンツは無くなってしまいますので、それはしない方が良いでしょう。
しかし、節度は大事だと思いますね。
例えば、最近は明らかにロリコン向けと思われるアニメを普通に放送し過ぎだと思うんですよね。本来”特殊”であるものを常識かのように放送してしまうのも犯罪へのハードルを高める原因の様な気がしてなりません(世界的に見て日本はロリコン文化に寛容過ぎます)。