安倍首相「安保法廃止なら日米同盟毀損」、国民「勝手に決めておいて何を言ってるのか」
こうなることは予測出来ていましたが、改めて安倍首相の行動の酷さには呆れますね。まるでペテン師のようなやり口です。
安保法制の廃止を訴える野党に対し、安倍首相は「安保法廃止なら日米同盟が毀損される」という旨の発言をしました。
国民の多くの反対意見を無視して強行採決したのは安倍政権です。勝手に決めておいて「廃止すれば日米関係に亀裂が入る」などと脅しをかけるのはあまりに酷いやり方ではないでしょうか?
こういった批判を許さない方向に誘導していくやり口は悪徳商法と同じことをやっているのと変わりません。そして、「日米関係を破壊した日本を危険に追いやった反日勢力だ」などと、安倍政権支持者たちが批判する人達を反日・売国奴扱いするのは目に見えています。
これって、日本が第二次世界大戦を引き起こした時の風潮と似ているんですよね。
かつての戦争である第二次世界大戦はこうして起きた
日本が原爆を落とされるきっかけとなった第二次世界大戦が開戦される前の世論がどうだったか知っていますか?
「日本を守る為の戦争に反対するヤツは売国奴だ!」
と言って、反対する人達を投獄や拷問して、反対意見を封殺するのが当たり前に行われていたんですよね。そして、戦争を肯定する意見に支配され開戦に至ったわけです(当時の天皇は最後まで戦争に反対していましたが、民主主義を尊重し折れたという事実があります)。
現在は、流石にそこまでの事は行われていませんが、売国奴・反日呼ばわりされたり、ネット上で個人情報が晒されるなどして社会的地位を貶めるような私刑は割と普通に行われています。他にも、自民党がメディアに対して広告停止、放送免許取り上げなどの脅しをかけたことも問題になりましたよね。
つまり、今の世の中の風潮はかつての戦争目前の日本と似ているのです。
時代が異なるので、かつてのような戦争は起きないと思いますが、一方の意見が世論を支配していく状態というのは危険な兆候です。歯止めが効きませんからね。自衛官がいいように使われ犠牲にならないとも限らないのです。
歴史は繰り返されるのか?
かつて日本は敗戦し後悔し教訓を得たわけです。だからこそ今の平和な日本があるわけです。
しかし、その教訓を捨て、また同じような過ちを繰り返そうとしているように私は感じます。
かつては”日本による戦争”だったのが、今は”アメリカによる戦争”に変わっただけです。結局、戦争を支持しない人達が反日・売国奴扱いされる風潮は戦前と変わらないのです。
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「安保法制は戦争を回避する為の法律だ」
と彼らは主張しますが、集団的自衛権によって米国の戦争を支援するのは戦争には該当しないのでしょうか?
日本主導だろうと、アメリカ主導だろうと戦争は戦争です。
そして、戦争の相手は悪人ではなくその国の国民です。つまり、何の罪も無い人を殺すということです。
以前はインフラの問題で他国とのコミュニケーションが難しいから止むを得ず武力行使をしたと考えることも出来ますが、今はいくらでもコミュニケーションが可能なわけです。それなのに武力に頼るのは人間的に退化していると言わざるを得ません。