【北朝鮮核実験成功】もしアメリカが北朝鮮を攻撃すれば、日本は集団的自衛権で攻撃に参加しなければならない
北朝鮮が5回目の核実験に成功し核弾頭をミサイルに搭載出来る事を確認したと報じました。これはすなわち、北朝鮮がその気になればすぐにでも日本に核ミサイルを落とすことが可能になったという事です。
非常に脅威ではありますが、北朝鮮とはいえ「意味も無く日本に核ミサイルを落とす」なんてことはしないでしょうから、あまり騒ぎ立てない方が良いと私は考えます。もし、それがあるとするなら先に日本が北朝鮮に仕掛けた場合(ミサイル実験の阻止も含む)ぐらいでしょう。
しかし、アメリカは違います。
2003年にアメリカは「核の開発・保持」を理由にイラク戦争を開戦したわけです。
つまり、今の状況を考えればアメリカが北朝鮮に攻撃する可能性は少なからず存在します(イラク戦争は「9.11アメリカ同時多発テロ」を行ったアルカーイダをイラクが支援したという疑惑があるという決定的な違いはありますが)。
アメリカが北朝鮮を攻撃すれば同盟国である日本は集団的自衛権を行使する
4月に施行された安保法制、そしてその中にある集団的自衛権。
これが抑止力になると信じて半数の国民は安保法制に賛成したわけですが、抑止力どころか「戦争に巻き込まれる」可能性が現実味を帯びてきました。
アメリカが北朝鮮を攻撃すれば、高い確率で集団的自衛権を行使しアメリカと共に北朝鮮を攻撃することになるでしょう。それが同盟であり、安保法制であり、集団的自衛権だからです。
そうなったら北朝鮮は日本領土を目がけて核ミサイルを撃ち込んでくるはずです。「北朝鮮を日本から守る」という核を落とす為の大義名分が出来てしまったわけですからね。
日本は北朝鮮とアメリカ両方を交渉しなければならない
もはや北朝鮮に対しての経済制裁は意味が無いどころか逆効果かも知れません。なぜなら北朝鮮は兵器を他国に売る事で国が成り立っているからです。経済制裁をすればより一層兵器開発に力を入れる可能性があるわけです。
日本は武力や経済制裁をして対立を深めるよりも、北朝鮮との国交を締結し関係回復を図るべきです。なぜなら、ほとんどの国が北朝鮮と国交を締結することで抑止力を得ているからです。
日本が頑なに国交締結を拒む理由が分かりません。国交を結び関係が改善されれば拉致問題の交渉もしやすくなるはずですよね。
優先すべきは国民の安全です。
国民の安全を守る為にも北朝鮮と国交を結ぶべきだと思います。
仮に、日本と北朝鮮の関係が回復してもアメリカが北朝鮮を攻撃すれば終わりです。
なぜなら、先ほど説明したように安保法制や集団的自衛権があるからです。日本と北朝鮮の関係が回復しても、アメリカが北朝鮮と戦争を始めたら日本は同盟国として戦いに参加しなければいけません。そして、その報復として日本に核が落ちるという最悪の事態になりかねないわけです。
ですから、日本はアメリカを交渉して北朝鮮に対する武力行使をさせないことも日本を守る為には重要なんです。