「これぞニッポンクオリティ」と持ち上げる裏側では…。
最近、日本を自画自賛する番組が増えているが「これぞニッポンクオリティ」といって日本のトマトの品質の高さを絶賛していたが、私が普段スーパーで購入するトマトはハズレが多い。もちろん日本産だ。もちろん高級ブランド品種の物なら安定して美味しいのだろうが、庶民的なスーパーに並ぶスタンダードなものはアタリもハズレもあるのが普通だ。
また、「これぞ日本の職人技」としてベタ褒めされるパートのおばちゃんたち。しかしその実態は低賃金で働く人ばかりなのである。世間を知らない人や富裕層なら「日本って凄いんだな!」と感じるだろうが、生活に苦しむ一般庶民は「そんなのは一部だろ!現実を見ろ!」「賛美するなら給料上げろ!」と、現実とのギャップに不満爆発だろう。
最近、日本を自画自賛するテレビ番組がとにかく多い。外国人が日本を褒め称えるのはありがたいものだし誇りに思う。しかし、自分でそれを言ってしまってはみっとも無いだけだ。あのマツコデラックスも「格好悪いよね。自分たちで自分たちのことを優れているっていうの」と発言している。また、嫌われる人の特徴として上位に挙がるのが自分や身内の自慢をする人だということをご存知だろうか?
本当に優れていて国民が実感できてるならまだ良いが、実際は一部だけを取上げ日本全体がそうであるかのように誇張しているのが現状だ。日本の全てが優れていると錯覚してしまえば改善する機会を失うことを意味する。これは危険な兆候だ。
最近、「自虐的思考」に否定的な人が多いが、自虐的思考によって常に自己を改めてきたからこそ、戦後ここまで日本が発展したのだ。この放送に甘んじて「日本凄い!」で終わってしまったら生活苦に悩む庶民の生活は苦しいままだ。大切なのは日本の駄目な部分を周知させ改善していくことだ。それが日本が真に優れた国になるための最善策だと私は思う。