人の歯や昆虫が混入する不祥事続きで叩かれるマクドナルドを擁護しようと思う
マクドナルドと言えば中国産鶏肉の期限切れ問題で先日話題になったばかりだが、それを皮切りに商品品質・衛生面を疑わざるをえない問題が次々と明るみになっている。例えばこのようなものだ。
- フライドポテトに人間の歯が混入
- ハンバーガーに虫(ゴミムシ)が加熱された状態で混入
- その他、金属片やプラスチック・ビニールが混入などなど・・・
ごれだけ頻繁にメディアに取上げられると、心象としては「もうマックは食べたくない・・・」というのが自然だ。もちろん私も例外ではなく、しばらくはマクドナルドは利用したくない。
しかし、これだけは言っておきたい。
マクドナルドの品質管理や社員教育は他の一般的な飲食店よりも高いレベルで行われている。少なくとも私はそう思っている。その理由をいくつか挙げてみる。
マクドナルドは個人経営の飲食店の3000倍品質管理に気を使う
マクドナルドは日本全国に13年末時点で3146店舗存在する。
単純計算で1店舗しか持たない個人経営の飲食店の3146倍品質管理に気を使う必要がある。なぜなら3146店舗中1店舗でも不祥事があればマクドナルド全体の問題になってしまうからだ。
それに加え個人経営の飲食店は不祥事が起きてもメディアに大々的に取り上げられることはまず無い。一方でマクドナルドのような大規模チェーンともなると小さなミスが億単位の損失になってしまう。
また、ファストフードということもあり店の回転率も一般的な飲食店よりも高いから、それだけ多くの異物混入の機会が増えることは避けられない。そういったことを加味すればマクドナルドは一般的な飲食店の3000倍どころか4000倍、5000倍のリスクを抱えていることになる。
これだけのリスクを抱えているにも関わらず、公になるトラブルの数はかなり少ないと感じる。奇跡的と言ってもいいくらいだ。もし、他の飲食店がマクドナルド並の店舗数を抱えたら、もっと多くのトラブルが起こるのではないか?
マクドナルドの社員教育レベルはかなり高い
ここしばらくマクドナルドというとネガティブなイメージばかり思い浮かぶが、それでも社員教育のレベルは他の飲食チェーンよりも高いと感じる。
十数年前、私が高校生の頃バイト先を探していたわけだが、高校生ともなると年齢的な制限などもあり、働ける場所はスーパーやコンビニ、そして飲食店ぐらいに限られてくる。地方出身なので尚更だ。
当然マクドナルドも選択肢の一つとしてあったわけだが早々断念することになった。その理由は他の飲食店やスーパーの店員などに比べて教育がしっかりし過ぎているからだ。仕事未経験の高校生には荷が重過ぎると感じたわけだ・・・(笑) 結局私はスーパーで4年間ほどバイトをすることになった。体育会系なノリもあったが基本的には緩くワイワイと楽しいバイトだった。
私は実際にマクドナルドで働いたことはないので詳細は分からないが、マクドナルドはマニュアル化を徹底しているとよく聞く。実際に店員の行動を見ていてもそう感じる。「マック行っとけば取り合えずハズレは無いだろう」と無意識に思っている。悪く言えば融通が利かないとも言えるが。
しかし、その徹底したマニュアル主義は人員の管理を容易にし、結果的にトラブルの回避に繋がっているはずだ。今はたまたまメディアがマクドナルドに対して集中攻撃を仕掛けていること、そして絶対的な店舗数が多いこともあり悪い面ばかりが目に付くが、実際のところ国内有数の高いレベルの品質管理がなされた飲食店だと思う(商品の味という点ではまた別の話になるが・・・)。
最後に豆知識。
マクドナルドのハンバーガーの肉はミミズが使われているという都市伝説があるが、アレは機械から出てくる挽肉をミミズを称したことが由来。食用ミミズなんて使ったら高く付いてしまうのでそんなことは一切無い。皮肉にもミミズの代わりに昆虫が入っていたわけだが。