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安倍首相が批判される理由は舛添知事と同じである

   

政治資金の私的流用で日本中からバッシングを受けている舛添知事。それと同じく度々批判されるのが安倍首相です。

安倍首相が批判される理由を「保守・右翼だから」とか「愛国者だから」などと言って、左翼思想の人達ばかりが批判していると勘違いしている人も多いですが、そうではないのです。

安倍首相が批判される本当の理由は、なぜ舛添知事がこれほどまでに批判されるかを考えれば分かります。

舛添知事が批判される根本的な理由

舛添知事は親韓であり、在日韓国人の生活を改善する為の政策を推進してきた等の理由で、これまでも保守右翼からは批判されてきました。しかし、そんなのは微々たる批判です。今回の騒動では政治的思想に関係なく日本中から批判されているわけです。

日本中から批判される理由は国民一人ひとりが分かっていると思いますが不誠実さです。

騒動が明るみになった時に、全ての罪を認めて辞任・辞職していればここまでバッシングされずに済んだはずです。

しかし、舛添知事は「第三者の厳しい目で」と言ってるのに、なぜか自身を弁護してくれる人に依頼しているのです。私的流用をしていることは舛添知事自身が一番分かっているのに、何故か第三者(そもそも第三者ではない)に判断してもらうと言うのは、「逃げ道」を探しているに過ぎないのです。

そして、「第三者」の調査結果では、「違法ではない」と”さほど問題が無いかのように”国民にアピールしたわけです。

当然、国民はそんな言葉に騙されません。逆に、「違法ではない」ことを根拠に責任を回避しようとする不誠実さ、無責任さが今のバッシングを生んだわけです。

安倍首相が批判されるのも「不誠実さ」「無責任さ」が原因

安倍首相を批判する潜在的な人数は舛添知事の比ではありません。

安保法案の強行採決の際には、国会前に反対派デモでは12万人(警察発表では3万人)が集まりました。一方で賛成派デモは数百人程度です。単純に見積もっても数十倍~数百倍の人数差があります。

しかし、世論調査では安保法制の賛成・反対の割合はほぼ半分なのです。世論調査とデモの人数が全く比例していないのです。

あくまでも安保法制という「政策」に焦点を当てたデモであれば、賛成派デモの人数(数百人規模)が一般的なのでしょう。本来なら反対派デモも同じくらいの人数だったはずです。

しかし、実際には3万~12万人という前代未聞な規模のデモが行われました。ここまで規格外のデモが行われたのは「政策」だけではなく、安倍首相の「人間性」にも焦点が当てられた結果なのです。

その証拠に反対派デモで最も声が大きかったのは、

  • 「憲法守れ」
  • 「民主主義って何だ」
  • 「安倍は辞めろ」

というもので、「政策」への批判よりも、ルール違反をする安倍首相の「人間性」への批判であることが分かりますよね。

法案成立後、安倍首相は「説明責任を果たす」などと言ってきましたが、自分にとって都合の良い事を話すだけで、とても説明責任を果たしているようには見えません。

また、安倍首相が任命・推薦した甘利明氏、田母神俊雄氏、舛添要一氏らが、これだけの不祥事を起こしたのに、「任命責任は私にある」と口にするだけで、これといった責任は取っていません

こういった「不誠実さ」や「無責任さ」が原因で安倍首相は批判されるのです。

思想・政策よりも信用が第一

いくら優れた公約(マニフェスト)を掲げても、政治家に信用が無ければ全く意味を持ちません。公約を果たすことが出来なければ「詐欺」同然なんですよね。

タイムリーな例を挙げると、舛添知事が「全力を挙げて都民のために尽くしたい」と続投表明しましたが、ここまで「不誠実さ」や「無責任さ」を露呈されて、その言葉を信用する人は皆無でしょう。

だから思想・政策よりも、まずは信用や人間性が無ければならないのです。

 

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