韓国脱線事故をあざ笑うネトウヨ達。福知山線脱線事故の悲劇は忘れ去れたのだろうか。
22日、韓国の麗水(ヨス)で列車の脱線事故が発生し、機関士1名が死亡、乗客8名が負傷しました。
脱線事故と言えば福知山線の悲劇
「脱線事故」と聞くとパッと思い浮かぶのは2005年に起きた福知山線脱線事故ですね。通学の時間帯に起きた事故で、泣き叫ぶ学生、くの字に折れ曲がった車両など凄惨な風景が今でも鮮明に蘇ります。
福知山線脱線事故は107人死亡、 562人負傷という史上最悪の脱線事故で、同時にJRの「日勤教育」も大きな問題になりました。
日本人なら絶対忘れてはならない事故(むしろ事件と言ったほうが正しいでしょう)であり、今後の日本史における教訓とすべきくらい重大なものです。
脱線事故は日本人が最も笑ってはいけない事故の一つ
そして、今回起きたのが韓国の列車脱線事故。幸いにも福知山線事故よりも遥かに少ない犠牲で済みましたが、それでも”あの悲劇”を知っている日本人にとっては軽視出来ない事故です。
日本人なら到底笑えない事故なのにヤフーニュースのコメント欄では、まるで他人事かのように韓国人をあざ笑うコメントで溢れているんですよね。
まるで11年前の福知山線脱線事故を知らないかのようなネトウヨ達の棚上げ発言。11年前の事ですから知らない人もいるとは思いますが、それにしたって容認されるものではありません。
熊本地震でのネトウヨによるデマツイートも問題になったように、ただの「ネットの声」では済まされないような目に余る行為の多さに日本の危機を感じます。
悲劇は繰り返されるのか?
10年、20年と経てば福知山線事故を知らない世代がますます増え、このような愚かな意見も増えていくことと思います。
そうなると懸念されるのが「再びあの悲劇が繰り返されるのではないか?」ということ。当時の事故、事件を知る人がいなくなれば、それを教訓とする人が減るわけです。
直接は関係ないですが「戦争」も同じです。戦争経験者が寿命で日本からいなくなれば、戦争の本当の恐ろしさを知る人がいなくなってしまうわけです。そうすれば戦争が起こる可能性が高まります。
ですから、同じような過ちを繰り返さないように負の遺産を語り継ぐことが大切です。