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今の憲法が無ければ日本はどうなっていたか?憲法が存在しない日本4つの特徴

      2015/07/20

集団的自衛権賛に賛成であり、これを合憲(憲法違反ではない)と主張する人の多くが「GHQが作った憲法なんて不要だ!」とか「他国に出来ることが日本は出来ない。そんな憲法は要らない!」と言うわけです。

色々と文句を言っているわけですが、文句が言えるのも憲法で言論の自由や思想の自由が認められているからなんですよね。戦前・戦時は国家の根幹となる部分を批判することは文字通り『命がけ』だったわけです。また、普段の何気ない日常も生活も憲法の上に成り立っています。つまり日本で生活している以上は必ず憲法の恩恵を受けているわけです。

不満がありつつも日本は諸外国に比べれば生活水準は高いし、治安も良く、不自由なく生活することが可能です。GHQによる憲法が無ければ99.9999%今のような生活は出来ていません。それどころか生きていない可能性すらあるんです。

もちろんこれには明確な根拠がありますので『憲法が存在しない場合の日本の4つの特徴』を説明していきます。

1. 中国・北朝鮮並みに貧困に苦しむ国だった

日本が開戦した一番大きな理由は『資源の枯渇』です。「米国との関係悪化により輸入が規制され数百万人の失業者が出ることを恐れ開戦した」と言われています。

戦争に勝てば戦勝国の権利として多くの石油資源を獲得出来たはずですが日本は敗戦したわけです。負ければ全てを失い戦前よりも苦しい状況になるのは当然のことです。国を復興する事も難しかったでしょう。

では何故日本は戦後急成長できたのか?

それは、無条件降伏しGHQによる憲法を受け入れることで諸外国の支援を受けたからなんです。

もし、日本がGHQの憲法を受け入れなかったら諸外国の支援は期待出来なかったわけですから、国を発展させるどころか戦後復興すらままならなかったわけです。

GHQの憲法を拒否するという事は『戦争の過ちを認めない』ということを意味しますから、支援どころか輸入も規制されたままです。現在も日本は多くの国からの輸入で成り立っているわけですから、憲法を拒否していれば今の豊かな日本が存在していないことは明白です。

2. 日本は北朝鮮のような独裁国家のままだった

戦前・戦時の日本は「天皇陛下万歳!」と言って命を散らすこともあったように、天皇を崇拝していたわけです。現在の主権は国民にありますが当時は天皇にありました。いわゆる北朝鮮のような独裁状態です。実際、北朝鮮が今のような体制になったのは戦前の日本を参考にしたとも言われています。

ただ、主権は天皇が握っていたものの実質的には民主主義であったとも言われています。しかし、現在のような本当の意味での民主主義には程遠いものだったはずです。当時、民主主義を謡っていたアメリカですら現在の民主主義とはかけ離れていましたからね。

3. 今も普通に戦争をしていた

GHQの憲法を受け入れないという事はこれまでの体制を継続するということです。当然、憲法により武力を禁止される事もありません。これまでどおり資源獲得の為に戦争を仕掛けていたはずです。

戦前から友好国との貿易で資源の輸入をしていたが、それだけでは賄いきれなかったから戦争を起こしたわけです。当然戦後も友好国からの輸入だけでは足りません。そうなれば日本とあまり関係の良くない弱小国家に対し侵略戦争を仕掛けていた可能性も十分ありえるわけです。

4. アメリカよって滅ぼされていた

完全にアメリカによって日本が滅ぼされていた可能性すらあります。日本はポツダム宣言を受諾して終戦に至ったわけですが第13条にはこのような表記があります。

十三 我らは日本国政府がただちに日本国軍隊の無条件降伏を宣言し、かつ、右行動における同政府の誠意によって適正かつ十分な保障を提供することを同国政府に対し要求する。右以外の日本国の選択は、迅速かつ完全なる壊滅があるだけだ。

これは「ポツダム宣言を受け入れなければ日本を滅ぼしますよ」という警告なわけです。

ポツダム宣言には戦争・武力の放棄、言論、宗教、思想の自由、ならびに基本的人権の尊重をするように定められています。つまりポツダム宣言を受諾することはGHQによる憲法を受け入れるということです。それを拒否すれば日本は滅ぼされていたということになります。

おわりに

だいぶ酷いことを書きましたが、これが現実的な話です。GHQの憲法を受け入れないということは国際社会に反する意思表示です。そして現在、国際社会に反している国が北朝鮮です。武力で他国を脅し、独裁状態で国民は権利を持たず、貧困に苦しんでいます。つまり、GHQの憲法を受け入れない場合の日本の姿が今の北朝鮮だと考える事もできるわけです。

そして、先日から問題となっている自民党や安倍政権による憲法違反とも受け取れる数々の行動が大きな問題になっています。これはこれまで築き上げた自由で平和な日本を崩壊させる可能性がある暴挙です。

国民は政府に目を光らせ批判すべき点はしっかり批判すべきです。どんなに政策が魅力的であっても、日本の根幹を揺るがすような政権を認めてはならないと思います。

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