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川崎中1男子殺害事件。リーダー以外は被害者という考え方

      2015/03/05

川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で上村遼太君が首などを切られるなどして無残な殺され方をした事件、犯人には一刻も早く捕まって裁きを受けてもらいたい。

ただ、この事件、1点気がかりなことがある。
それは「上村君以外に被害者はいないのか?」ということ。考えようによっては加害者も被害者であると考えることが出来るのではないだろうか?

上村君は高校生グループに集団暴行され殺害されたわけだが、実は上村君自身がそのグループに所属していたことが分かっている。中学1年生でありながら高校生グループに入ったわけだから、報道にもあったように「パシリ」扱いされたり、「万引き」を教養されたりするわけだ。これはこのグループに限らず全国各地の不良グループにもある、いわば「恒例の儀式」だ。

不良グループや暴走族、ヤクザなどはかなり厳格な縦社会だ。目上の人には絶対服従というのが通説だ。たとえ目上の人が間違ったことをしていてもそれを止めるようなことは出来ない。むしろ半ば強制的に加担させられるだろう。

今回の暴行・殺人についても同じかもしれない。リーダーが行動を決定したらそれ以下の者は従わざるを得ない。「止めたい」などと言えば自分が殺されるからだ。

そもそも上村君が暴行・殺害されたり理由はグループから抜け犯罪まがいの行為から足を洗おうとしたからだ。リーダーに従うことを止めたから殺されたのである。おそらく、つるんでいるメンバーも上村君と同じような状況なのだと思う。メンバーもリーダーの行動に「異常さ」を感じているが、自分が標的にされたくないから抜けられない。そんな感じだろう。

もし、上村君にグループから抜ける勇気が無かったら、加害者側にいたかも知れない。それだけこういった集団犯罪の根は深い。当たり前のように行われている「いじめ」も同じだ。皆保身の為に加害者側に回ってしまう。

また、事件の首謀者であるリーダーもある意味では被害者だ。サイコパスでも無い限り、生まれつき人を傷つけようとは思わない。家庭や学校生活に不遇があったからそういった行動を起すようになったのではないだろうか?

幸せで満たされている人は犯罪を犯さない。生き難い世の中だから犯罪を起すのだ。このような事件を減らすにはそういった原因を生み出さないような環境(家庭・社会)を作る必要がある。

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