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「駆けつけ警護=戦争」である理由

   

安倍首相は「より自衛隊が安全になる」という旨の発言をし、駆けつけ警護の正当性を主張したわけですが、武器を使用できる状況になったという事は、それだけ危険な任務を遂行することになったという事なんですよね。なので、「より自衛隊が安全になる」は明らかに嘘なのです。

「警護」なんて言葉でオブラートに包んでいますが現実は「戦闘」です。先日、南スーダンの首都ジュバでは270名が犠牲になる銃撃戦が起きましたが、こういった場所に派遣されるのは「警護」の範疇を越えています。

相手が武装しているという事はほぼ確実に銃撃戦になります。銃撃戦になると分かっていて派遣するのは「警護」ではなく「戦闘」です。

そして、駆けつけ警護の特性を考えるともはや「戦争」なのです。

自衛隊が南スーダン政府軍と戦えば実質「戦争」である

駆けつけ警護の条件として、「中立的であること」というものがあります。これが戦争の火種になりかねないのです。

南スーダンの紛争は政府軍(正規軍)と反政府軍(元副大統領派)の対立によるものですが、自衛隊は中立的でなければならない為、実質両方の勢力と敵対する事になるのです。

日本政府は「他国軍と戦闘は想定してない」と言いましたが「中立」である以上無理な話です。こちらにその気が無くても相手が攻撃してきます。相手が政府軍の場合は攻撃されても反撃しないとでも言うのでしょうか。

自衛隊が南スーダン政府軍と銃撃戦になれば、国と国の戦闘、つまり「戦争」ほかならないのです。

南スーダンでの駆けつけ警護は対テロリストとは違うのです。それがどれほど危険な事なのかを安倍政権は隠しているわけです。

「日本は中立だから南スーダンに関与しない」なら分かりますが、「日本は中立だから政府軍・反政府軍の両方と戦う」というのはあまりに無謀で国益を害する行為ではないでしょうか。

今からでも駆けつけ警護は止めるべき

もし、自衛隊が南スーダン政府軍と戦うことになれば、日本本土にまで危険が及ぶ可能性がありますし、今回の様な駆けつけ警護が国際貢献になるとも思えません。

これでは一体何の為の任務なのか分かりません。日本が積極的に戦争に加担することが無いよう駆けつけ警護を止めるべきです。

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