コラム.tokyo

政治・社会問題など堅めのニュースを素人目線で考察していくブログです

イスラム国別組織日本人参加者インタビュー映像有り。日本人学生がイスラム国に加わろうとして聴取。

      2018/12/11

これは2014年に書いた記事です。
2016年3月に起きた、トルコで拘束されたイスラム国日本人志願者についての記事はこちら

【トルコで拘束】イスラム国参加を志願した日本人男性の実名は公表すべきか?

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先日話題になったイスラム国に参加しようとして聴取を受けた日本人男性のことについて話す前に、以前イスラム過激派組織に参加したとしてインタビューを受けた鵜沢佳史氏についてお話します。

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「イスラム国」と別組織で戦闘に参加した日本人にインタビュー

この報道は衝撃でした。

上記の記事ではイスラム国とは別の過激派組織に参加した鵜沢佳史氏がFNNの取材を受けている映像が公開されています。鵜沢氏はシリア政府の襲撃に参加し政府の砲撃で重傷を負い日本に帰国したそうですが、過激派組織に参加して政府を襲撃したということはいわばテロリストなんですよね。人を何人も殺しているかも知れない。そんな彼が堂々とテレビの取材を受けている光景が物凄く不気味に感じました。

鵜沢氏は

「小学校の時に、いじめに遭いまして。生と死の極限状況に身を置けば、自分が生きる意味が違った視点から見られるかなと。」

と発言しているのですがこの発言も腑に落ちません。「自分の生きる意味」を探すために過激派組織に参加して人を殺傷するという考えは理解できません。自分探しの為に他人の命の犠牲にするなど許されるわけがありません。

殺害を繰り返すイスラム国であっても「欧米は悪だ」という「動機」があるわけです。日本で過去に起きた無差別殺傷事件も「社会への復讐」という動機があるわけです。しかし、彼にはシリア殺人を行う明確な動機がない。「自分探し」の為に殺される側はたまったものじゃないと思います。彼には精神的なケアが必要だと思います。今のまま放っておけば日本国内で取り返しのつかないことをしかねないと思います。

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以降はイスラム国に参加しようとして聴取を受けた男性に関する考察になります。


26日、日本人大学生がイスラム国に参加しようとして警察に聴取を受けたということで話題になっています。

「イスラム国」に加わろうとした疑い 日本人学生を聴取

衝撃的なニュースですが、実は既にイスラム国には日本人が9人ほど参加していると田母神俊雄氏のブログにて公表されています。

今年9月にはイスラム国の参加者は10万人を越えたということなので日本人が何人か含まれていてもおかしくありませんし、そもそもイスラム国は多国籍組織です。イスラム国参加者でも殺人に加担する人は極一部でしょうが、イスラム教徒は世界に16億人いるわけですから欧米を憎むイスラム教徒は億単位でいると考えるのが自然でしょう。イスラム国に全面的に賛同しなくても部分的には賛同する人がかなりいるのではないかと思います。

そういった背景を考えると欧米のイスラム国に対する空爆は果たして意味のある行為なのか?と疑問に感じます。人を殺して鎮圧をしようとも世界中にイスラム国に賛同する人がいる限り逆効果としか思えないんですよね。それこそ世界各地で賛同者によるテロが起こりかねません。

安倍総理はアメリカの空爆を支持しましたが、これはイスラム国に対する宣戦布告と取られても仕方がありません。今回のニュースになった日本人学生にとっては安倍総理の発言は許されない発言でしょうし、日本在住のイスラム教徒の外国人も複雑な心境でしょう。個人的にも安倍総理の短絡的な発言は許せません。

暴力に対して暴力で対抗すれば被害は拡大するばかりです。世界中にイスラム国支持者がいる以上暴力による解決はありえないと思います。別の方法を模索しなければなりません。

また、今回の事件今後どう展開するのか非常に気になりますね。この日本人大学生は「イスラム国に参加できないなら自殺する」といっていますから、警察が永久に拘束し続けない限り、いずれはイスラム国に参加してしまうのではないでしょうか。そして数年経って日本に帰国することがあれば日本でテロを起こす可能性も出てきます。最悪の事態になる前にあらゆる対策が必要です。

9.11やボストンマラソン爆弾テロがアメリカの自作自演だという疑惑について

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