【歴史問題】なぜ日本は何度謝罪しても許してもらえないのか?
2015/07/20
これまで日本の歴代首相が何度も行ってきた歴史問題(戦争)に関しての謝罪。そして、何度謝罪しても許してもらえないからなのか、ついに謝罪することを止めてしまった安倍首相の対応については物議を醸している。
日本が何度謝罪しても許してもらえない理由
「では何故、何度謝罪しても日本は許してもらえないのか?」という話になるが、その疑問こそが答えなのではないだろうか。つまり、「許してもらえないのか?」などと謝罪に利を求めるから「反省が無い」と思われるのだ。
謝罪を辞書で引くとこのよう書かれている。
しゃ‐ざい【謝罪】
罪や過ちをわび、許しを請うこと
しかし、定義どおりの「許しを請う」謝罪はすべきではない。許してもらうことが謝罪の目的になってはならないのだ。「罪をわびる」ことだけに専念しなければならない。
許してもらえなければ謝罪の必要は無いのか?
何故、許してもらうことが謝罪の目的になってはならないのか?
答えは簡単だ。例えば、殺人事件の犯人が被害者に謝罪した目的が、「早く許してもらってスッキリしたいから」というものならあなたはどう思うか?絶対相手を許さないだろう。そもそも身内を殺されたら誠心誠意謝罪されても一生相手を許すことは無いだろう。
それでは、許してもらえないなら謝罪する必要は無いのだろうか?今の韓国に対しての日本のネット世論のように「何度も謝罪したのに許してもらえない」と逆切れすることが正しいのだろうか?
そんなことは無い。謝罪の一番の目的は罪をわびることだからだ。相手が許す許さないは関係無いのだ。もし、許してもらうことを前提で謝罪をしているなら本当の謝罪とは言えない。もし私が相手にそういう謝罪をされたら「あ、結局自分のことしか考えてないのね」と相手を許さないだろう。
ましてや犠牲者数5000万〜8000万人とも言われる第二次世界大戦の中心人物だった日本だ。一体どうして「謝罪すれば許してもらえる」という発想になるのか。日本がいかに平和ボケして戦争を軽視しているかが分かる。
それでも日本は米国よりはマシ
とはいえ、謝罪すらせず戦争を繰り返す米国の最低な行動よりははるかにマシだ。しかし、安倍政権はこの米国の最低な行動に習って謝罪をせず戦争を正当化したわけだ。私にはこの選択が正しかったとはとても思えない。いったい日本はどこに向かうのか。
おわりに
最後にもう一度言っておこう。
謝罪の目的は相手の立場に立ち、考え、罪をわびることだ。許してもらうことが目的になってしまっては「結局自分が大事なのね。」と呆れられるだけだ。たとえ今後100年、200年許してもらえなくても申し訳ないという気持ちを持ち続けること。自分に一切の得が無くても相手を思い罪をわびる。それが謝罪のあるべき姿だ。