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姑息過ぎる!イスラム国人質事件で政府が最初から人質を助ける気が無かったと発表。

      2015/07/20

菅義偉官房長官「イスラム国と交渉する気は全くなかった

とんでもないニュースが流れた。これは安倍政権を信用していた多くの国民を裏切るものだ。

菅官房長官「身代金用意せず」、イスラム国との交渉を否定

菅義偉官房長官は2日午後に行われた会見で身代金の用意に関して「それは全くない。100%ない」と明確に否定した。さらに、イスラム国と交渉する気は「全くなかった」と述べた。

流石に2億ドルもの身代金は払うとは思っていなかったし、テロリストの資金源になるわけだから、それに関しては納得のいく話だ。

問題は何の交渉もしていなかったということ。

つまり、それは最初から人質を見捨てるつもりだったということだ。身代金を払わないにしても何らかの交渉はしているものだと思っていたがそれも無しとは・・・。

「邦人救出の為」と散々言って集団的自衛権を独断で閣議決定したのに、いざそういう事態が起きたら交渉すらしないで見捨てる。一体何の冗談だろうか?抑止力って何?

安倍政権は人質の無事を願う人達の気持ちを踏みにじった

「もしかしたら・・・」と人質救出を期待していた人は地獄の底に突き落とされたような気持ちだろう。

正直な話、テロリストの要求を飲むか飲まないか、交渉に応じるか応じないかは非常にシビアな問題なので、交渉しないならしないでそれは仕方が無いことだと思う。

しかし、政府は各方面と連携をとって人質救出に尽力するようなことを言い国民に期待を持たせた。そして、亡くなった後藤健二さんの母親は安倍首相との面談を望んだが、「人質救出が優先だから」という理由で拒否された。

というように「精一杯人質救出にあたってます」という姿勢を国民に見せていたわけだが、今回全てを覆す発言をした。それなら最初から「自己責任」だと言って人質を見捨てたほうが必要以上に傷つくことは無かっただろう。そうでなくても今回、わざわざ会見を開き国民を失望させる必要は無かったはずだ。

一連の流れを分かりやすく表現するとこうなる。

人質の家族・友人「頼むから無事帰ってきて・・・」

政府「良い報告が出来るように尽力します」

人質の家族・友人「政府を信じて待とう・・・」

政府「力を尽くしましたが残念です・・・」

人質の家族・友人「政府も精一杯やってくれたから止むを得ない結果だ・・・」

政府「実は交渉なんて一切していませんでした。」

人質の家族・友人「・・・」

政府は全く交渉もせず一体何をやっていたのだろうか?

PS

「イスラム国からの要求は一切受け付けない」という意思表明の為に”あえて”言ったという意見も多く見られるが、国民にその政府の思惑が伝わっているなら、同じくイスラム国にも伝わっているはずだ。

もし、この発言が日本を守る為のものだと言うなら、素人でも思いつく、取って付けた様な発言ではなく、犯罪心理学等の専門家に依頼し考えてもらうべきだ。テロリストを欺くものでなければ意味が無い。日本人の間で意見が二分している時点でお粗末としかいいようがない。

しかし、そんなことするなら最初から「テロに屈しない」、「交渉はしない」で一貫しておけばよかったわけなのだが。。。思いつきで行動しているのではないか?と思ってしまうくらい行動が軽いと思う。

テロリストに『理解』を示すことは必要。『テロは無条件にNO』などと言ってるからテロは無くならない。

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