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自民党隠蔽!イラクでの自衛隊人道支援活動で計10発以上の砲撃を受けていたことが発覚!

   

安保法案の強行採決後に全容が明らかになった『イラク復興支援活動行動史』という報告書をご存知でしょうか?これまで配布されていた『イラク復興支援活動行動史』は重要部分が黒塗りになっていて一部しか内容を知ることが出来ませんでしたが、どういうわけだが強行採決を終えた直後に全容が公開されました。

<完全公開>陸上自衛隊の内部文書の「完全版」:強行採決後に防衛省が提出しました

そして、この報告書の全容が明らかになった事で、イラクでの自衛隊よる人道復興支援活動で被害が出ていたことが明らかになったわけです。具体的には迫撃砲やロケット弾による自衛隊宿営地への攻撃が計10回以上に及んだと報告されています。

今回の騒動で少なくとも2つの問題が明るみになりました。

  1. 自民党・安倍政権の隠蔽体質
  2. 後方支援は確実に犠牲を伴う

1.自民党・安倍政権の隠蔽体質

民主党の辻元議員はイラク復興支援活動行動史の完全版が配布されるまでの経緯をこう話しています。

私たちは、サマワでの活動の実態が垣間見えるこうした生の文書を検証しなければ、自衛隊員をより危険にさらすことになる後方支援などの審議はできない、と訴えてきたのです。中谷防衛大臣は私たちの指摘を受けて、資料の提出を約束しました。私たちが提出された資料をもとに本委員会で検証を行うまでは採決は認められない、と主張する中、強行採決が行われたのです。

「完全版」が届いたのは、強行採決から数時間後でした。

今回のイラクでの人道支援の内容だけ見ても分かるように、この報告書は安保法案の強行採決の結果を逆転させるほどの力を持つものなんですよね。しかし、与党は約束を破り安保法案可決に不都合な内容を隠蔽したわけです。

安保法制が必要かどうかを判断する為には資料は必要不可欠であり、都合の悪い資料を隠蔽すれば正常な判断は出来なくなります。それでは安倍首相が言う『国民の理解』を深めるなんて不可能なんですよね。安倍首相のやろうとしているのは『国民の理解を深める』のではなく『国民を丸め込む』ということなんですよね。

2. 後方支援は確実に犠牲を伴う

自衛隊がイラクでやっていたのはあくまで『人道復興支援』なんですよね。報告書の中には「純然たる”軍事作戦”」という言葉が出てきますが、それでも建前上は『人道復興支援』なんです。しかし、それでも迫撃砲やロケット弾による宿営地への攻撃が計10回以上も行われているんですよね。

集団的自衛権を行使すれば正式的に『軍事作戦』になるわけですから、たとえ後方支援でも、この比じゃないくらいの被害を受けることになります。ましてや『後方支援』なんてものは日本独自の概念ですから外国には関係無いわけです。普通に自衛隊が攻撃対象になります。

おわりに

安倍政権の嘘がどんどん明るみになり信用出来る要素が無くなりつつあります。

安保法制が絶対に悪いとは思いません。しかし、都合の悪いことを隠蔽すれば、「何か裏があるのでは・・・?」と国民が疑うのは当然なんですよね。

あらゆる情報を開示して「本当に必要か?」、「ないよりあったほうが良いのか?」を国民一人ひとりに考えさせるべきだと思います。それが民主主義なんですから。

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