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百田尚樹『日本国紀』はコピペ盗用だらけの著作権侵害本。なぜ回収しないのか?

      2018/12/10

先日、百田尚樹氏の著書『日本国紀』が発売されたようですが結構売れているようです。”日本通”の方の評判も上々のようです。

まだ読まれていない人が勘違いするといけないので最初に言っておきますが、この書籍は百田尚樹氏の見解・感想・妄想が書かれているだけであり、歴史的事実が書かれているわけではありません。なので、正しい歴史認識をしたい人にはおすすめしません。

さて、この『日本国紀』ですが、それどころの話では無いんですよね。

日本国紀にはWikipedia、新聞、書籍からのコピペ・無断転載・盗用が盛り沢山

そう、百田尚樹の著書『日本国紀』にはWikipediaを始め、新聞や書籍からのコピペ・無断転載・盗用が随所にみられるんですよね。

これについては論壇netさんの記事に詳しくまとめられているので詳細を知りたい方はリンク先で確認頂くとして、一部引用させていただきます。

まずこちらをご覧ください。

日本国紀に書かれているこの文章はWikipediaからの盗用ですね。接続詞に違いはあるものの、肝心の内容はほとんど一致しています。むしろ、コピペだと分からないように接続詞だけ変えたと考えられますね。

ちなみに、この文章のオリジナルは沖縄タイムスの2014年9月17日の記事だと考えられますが、それを元にリライトされたものがWikipediaに投稿され、それを百田氏が盗用し日本国紀に書いたという流れです。

原文を参考にして独自の文章を書くリライトと、接続詞を変えるだけの盗用は全くの別物です。もちろん盗用は著作権侵害の違法行為です。

ウィキペディアがそのソースであることを知らせる限りにおいて、複製、改変、再配布することができます。

ちなみにWikipediaは今回のような改変は許可されていますが、あくまで『ウィキペディアがそのソースであることを知らせる限り』という前提があります。前提を無視した改変はただの盗用です。

次にこちらの文章。大阪新聞の記事からの盗用です。

これで「Wikipediaだから平気だと思った」なんて言い訳は通用しなくなりました。故意に盗用をしている事になります。

ここで百田氏のツイートを紹介します。

『盗用』を『引用』と言い換えて印象操作するのは悪質ですね。ルールに反した時点で『引用』ではなく『盗用(コピペ)・パクリ』なんですよね。

故意にやっているわけですから「小さなミス」などではありません。作家生命に関わる重大な問題です。著作権で商売している人間が他人の著作権を侵害するとはホント酷い話だと思います。

また百田氏は「『日本国紀』の最も重要かつ大きなテーマである近代の記述に関しては、黙ったままです」とアンチを批判していますが内容以前の問題なんですよね。

百田氏が言っているのは「毎日買い物してやっているんだから、たまの万引きぐらいは見逃せ」という支離滅裂な主張と同じです。どんなに優れた内容が書かれていたとしても犯罪は犯罪です。

百田尚樹を擁護する人は歴史的なものは無断転載可能という誤認識が多い

また、「歴史的な内容は無断転載しても良い」と言って擁護する意見も多数見られます。

もちろん、歴史的な書物は著作者が死去してから50年が経過しているでしょうから無断転載可能です。憲法や法律の条文といった公文書も問題無いでしょう。

しかし、百田氏が盗用したのは歴史的な書物ではなく『歴史的な書物を基に書かれた文章』なのです。もちろん著作権はその人にあるわけですから無断転載や盗用はアウトです。

これは翻訳書であっても同様です。原文は200年前のものであっても、翻訳したのが10年前なら著作権は有効です。

ですから、どう考えても百田氏がやっている事は著作権侵害他ならないのです。

なぜ日本国紀を回収しないのか?

先ほど紹介した論壇netの記事にも書かれているように、普通なら回収・廃棄される事案なんですよね。でも、百田氏サイドは回収する気配はありません。

百田氏が『日本国紀』を回収しない理由は、著作権侵害が親告罪であるからだと考えられます。盗用されたWikipediaや新聞社が告訴しない限りは罪に問えないんですよね。

だからと言って問題無いわけではありません。いわば『万引きしたけどまだ見つかっていない』というのと同じようなものだからです。

要するに百田氏や出版社にモラルが無いということです。「告訴されるまでは稼ぎ続けてやろう」という考えなのでしょう。人並みのモラルがあるなら告訴される前に過ちを認め回収しますからね。

百田尚樹氏に限らずですが保守・愛国者を自称する人にはこういったルール違反をして荒稼ぎをするような人が多いように見受けられます。まとめサイト『保守速報』にしかり、バイラルメディア『netgeek』にしかり。

日本を愛するなら最低限のルールは守ってもらいたいものです。

 - 雑記