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ヘイトスピーチの酷い現状とヘイトの意味すら理解してない現実

      2015/11/06

先日、品川区に住む在日韓国人一家が殺人事件に巻き込まれた。犯人は中国人留学生「徐海培」容疑者。犯人は被害者一家の長女と交際関係にあり、別れを切り出されたことに腹を立て殺人に至ったという。止めに入った家族も巻き込まれ、父親である李容旻(イ・ヨンミン)さんは滅多刺しにされて亡くなった。

死者に鞭打つネトウヨ・レイシストが日本には無数に存在する情けない現実

悲惨で許すことが出来ない事件だが、事件の内容自体は典型的なストーカー殺人であり、国籍に関係なく全ての人が陥る可能性があるものだ。もしこれが日本人同士の事件なら加害者は徹底的に非難され、被害者の個人情報が公開されれば「何故、被害者のプライバシーを侵害するんだ!」と騒ぎ立てるだろう。もし、加害者が中国・韓国人なら尚更のことだ。しかし、今回の事件、何故か「被害者に対する暴言」が非常に多い。そのいくつかのツイートをピックアップする。

まさに死者に鞭打つ行為だ。言葉はオブラートに包んでいるようにも思えるが、内容の本質的はヘイトスピーチ・差別行為そのものだ。批判を承知であえて言うがこれが「愛国バカ」の成れの果てなのだろう。

こういう人達は、自分達が海外で同じ仕打ちを受けたらどう思うのだろうか?自分が辛い目にあっている時に傷口に塩を塗られて平気なのだろうか?もっと、相手の立場になって考えるべきだ。

ヘイトスピーチをする人に限って、それをヘイトスピーチだと認識していない可能性

なにかとヘイトスピーチ団体に肩を持つ、保守・右翼系の産経新聞。乾正人編集長の発言が物議を醸している。

産経新聞またも赤っ恥、乾正人編集長が「ヘイトスピーチ」の意味を全く理解していないことが署名記事で判明

乾正人編集長がノーベル文学賞を受賞した作家大江健三郎さんが、5.3憲法集会で「安倍」と呼び捨てしたことを「大江さんが嫌いなヘイトスピーチそのものです」と非難している。

確かに呼び捨てはマナーの観点で言えば問題があるだろう。しかし、これはヘイトスピーチではない。ヘイトスピーチは差別的な言動を指す。安倍首相が呼び捨てされたり非難されるのは自身の行動が生んだ結果なのである。つまり自業自得なのだ。

例えば、この記事を書いてる私がネトウヨに非難や誹謗中傷されてもそれはヘイトスピーチではない。私の行動が招いた結果であり、私個人の問題だからだ。もし、これが原因で日本人全員が誹謗中傷されることになるなら、それがこそがヘイトスピーチだ。

こんなことは大人であれば知っていて当然のことだ。ましてや記事を書く新聞社の編集長だ。そんな人がヘイトスピーチの意味すら理解してないのはあまりに大きな問題だ。

このようなことを言うのは乾正人編集長に限ったことではない、多くのネトウヨも言ってることだ。ネトウヨは自身の行為を非難されると「その行為こそがヘイトスピーチだろ」とトンチンカンなことを言うが、それは自業自得なのは明白だ。

また、ネトウヨだけでなく保守・右翼なんかも「ヘイトスピーチを規制するな!表現の自由を奪うな!」と主張するが、ヘイトスピーチのそもそもの意味を理解してないからこそ出来る発言だと思う。

勿論、非難したり、ちょっとした悪口が規制されるのであれば日本に住むほとんどの人が困るわけだ。誰もそんなことは望んでいない。そういった言葉とヘイトスピーチは全く別のものなのだ。だから、真っ当な生活をしている人であればヘイトスピーチが規制されても困ることなど一切無い。

もし、自身のヘイトスピーチを自覚している上で「ヘイトスピーチを規制するな!」などと言ってるなら日本人の民度も落ちるところまで落ちたということになる。”もっと暴力を振るいたい”という理由で「暴力を規制するな!」と言ってるのと同じことなのだから。

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