博多駅前が陥没して大参事。東京でも同じことは起こり得る
博多駅前の道路が陥没(崩落)して酷い状態になっています。
まるで隕石が落ちたかのような大穴があいてます。深さは15mあるということで5階建てのビルがすっぽり収まるぐらいの深さです。
現場のセブンイレブンの入口は完全に崩落していて、「これでは店員が閉じ込められて出られないのでは?」と心配になりましたがどうやら無事避難出来たそうです。
博多駅こんな感じやで〜、もうセブンもベローチェも行けんな pic.twitter.com/0rgGpwaC2b
— 岸祐太朗 (@kishi0223) 2016年11月8日
幸いにも犠牲者はゼロということで一安心ですが、それで終わりではありません。
周辺施設を利用する人に襲い掛かる不安
あれだけの大穴が空いてしまうと、たとえ補修工事をしたとしても周辺のビルで働く人は不安だと思うんですよね。「作業完了しましたので安心してください」なんて言われた所でこれだけのモノを見せられたら「本当に?」と疑ってしまいますよね。
それに今回陥没したところ以外にも同じような状況になっている可能性が無いとも言い切れないわけです。たまたま今回は1か所に大穴が空いただけであって本当は他にも地中がスカスカな所はいくつもあるかも知れないのです。たとえ専門家が「可能性は無い」と言い切っても一般人の不安は簡単には消えません。
原因は地下鉄の延伸工事。東京でも起こり得る
今回の事故原因は地下鉄の延伸工事が原因だったようです。中国でも同じような事故が起きてますね。
また1990年には東京の御徒町駅でも同様の陥没事故が起きています。これも地下鉄の工事が原因で10人が怪我をしています。
東京ほど地下施設が入り組んでいる都市はありません。新線の工事計画もあるようですし、既存部分の老朽化により強度が落ちるなどして、陥没事故のリスクはいくらでもあるわけです。
どこまでの検査が必要になるのか
明日同じ事がどこで起きてもおかしくありません。今回の事故がギリギリアウトで陥没したとすれば、ギリギリセーフで首の皮一枚で持ちこたえている場所があっても不思議ではないからです。
つまり、安全性を確保するなら事故現場周辺だけではなく全域に渡る検査が必要になるわけです。
また、今回の件に限らず高速道路やトンネルの老朽化が問題視されていますよね。以前トンネルが崩落してニュースもなりました。また、公共施設の老朽化問題もあります。
これら全てを検査することはコスト的に不可能でしょうし、やるとしても相当長い年月を要します。その間に事故が起きてしまう可能性もあります。
本当に安全を追及するなら、各々が安全だと思う場所に移住することが最善なのかも知れません。
写真:朝日新聞