自民党が関与?白票を薦める「日本未来ネットワーク」が運営する謎のサイト
2015/07/20
先日話題になった小学4年生なりすましサイトに続き、新たなサイトが話題になっています。その名も「黙ってないで、NO!と言おう。」という日本未来ネットワークという謎の組織が運営するサイトです。
このサイトでは、
「白票も意思表示です。その1票にも社会を変える力があります」
と書かれていますが本当にそうでしょうか?
また、このサイトを作るのにも宣伝するのにも結構な費用がかかるわけですが、白票を投じることを訴えるためにわざわざサイトを作る理由はなんなのでしょうか?
その疑問は「誰の利益になるか?」を考えればその答えは見えてきます。
このサイトにはこのような漫画が掲載されていますが、一見すると与党である自民党を攻撃するような内容になっています。実際に自民党は国内最大の組織票を持っていますから、漫画にあるように投票率が低ければ自民党が当選するのは事実です。10年後、白票が積極的に投じられるようになり、与党がその実情を問題視するという内容でこの漫画は締めくくられています。
白票を投じることは投票しないことと実質的には同じ
この漫画だと白票は「与党(自民党)に対する抗議票」であるかのように描かれていますが事実は異なります。白票は全ての政党に対する抗議です。
しかし、抗議票とは言ってもその実態は何の意味持たない「無効票」として扱われます。つまり、実質的には白票を投じるのは投票しないことと同じなのです。
投票しないということも意思表示の一つです。「今の日本の政治には期待できない・関心が持てない」、「投票したい政党ない」という気持ちの表れですからね。白票を投じるのと同じような理由なわけです。
そこで疑問浮かび上がります。
「何故、日本未来ネットワークは白票を薦めるのか?」ということです。
先ほど言ったように白票を投じることは投票しない事と同義ですから、あえて白票を薦めるのはおかしいわけです。
「誰が得をするか」を考えれば真相は見えてくる
では何故このような呼びかけをしたのか?
その答えは、端から投票しない人に向けての呼びかけでは無く、どの政党に投票するか迷っている人に呼びかける目的で作られたサイトだと考えられます。
ここ最近の自民党は失政続きでかなり焦っているわけです。自民党がメディアに「公平に」と圧力をかけた件もそうですし、大学生が小学生になりすまし「何故解散するんですか?」と指摘したことに安倍首相自らが「卑劣」と発言するといった過剰反応した件もそうです。焦っていなければこうはなりません。
こういった状況を考えれば自民党は票が他の政党に流れることをかなり懸念しているはずなんですよね。
「自民党には期待できない。かといって今の日本には期待できる政党はない。どの党に投票すべきか・・・」
と悩んでいる人が多いわけです。
ここでこのキャンペーンサイトで「白票を投じよう」と呼びかけることで、どこに投票するか悩む人達を白票に誘導していると考えられます。
本来、白票は特定の政党が有利になるものではありませんが、現実的には組織票が最も多い政党である自民党に有利に働くことになるわけです。
「誰が利益を得るか」を考えれば、自民党がこのサイトを作ったと考えるのが自然ではないでしょうか。
以上が今回の件に関しての私の見解です。